未来世紀ブラジルの作品情報・感想・評価

「未来世紀ブラジル」に投稿された感想・評価

タイトルがなぜブラジルなのか分からないが曲はブラジルぽい。
雰囲気やセット、世界観などはモロにカルト系。こういうショートショートに出てきそうな、便利なんだか分からないステレオタイプの未来描写は結構好き。
そしてジョナサン・プライス、デ・ニーロと予想外の大物が出演していて驚き。
ストーリーはカルト感が満載だが先が気になる展開とキャラクター。しかしそれでも長い。終わるのかと思いきや続く系なので辛い。途中で終わられても困るけど。伏線はしっかり張ってあるけどそれへの繋ぎが強引…でもあのオチなら…。
ディストピアムービー
終始世界観がカッコいい!

コンクリートの壁、剥き出しのダクト、冷たい物資に囲まれた世界の中で、

コメディの監督ならではの皮肉った笑いのセンスが随所随所に散りばめられてる。

夢の中の世界も浮遊感があって引き込まれるし、キャラデザもナイス。

世界観と笑いのセンスだけでもお腹いっぱいなのに、
最後にかけてのあの展開はもう、、
最高でした!!

かと思いきや洋服、スーツの着方の細部までの拘りもカッコいい。

キャストも文句なし!

無駄がない、素晴らしい映画でした!!

好きなセリフは

「死人とセックスしたい?」

セクシーすぎ
りよ

りよの感想・評価

4.0
社会のルール、それは面倒なものが多い。様々な手続き(それも何十枚もの書類だったり)やしきたりがあり、それを管理する者も複雑化し、責任の押し付け合いをしたりする。

この作品では、社会のクソ制度や非常に面倒な組織構造をまぁオーバーに書き立てる。情報を扱う組織に勤める主人公は、その情報を管理する側としながら、情報は見つからず、探し回る。ややこしくて多過ぎる手続きと、不必要に細分化された労働環境。決まって役人は偉く、たとえ人間違いで処刑を行なっても、誰のミスだと責任を押し付けまくる。さながら情報社会となった現代のように、「情報に管理される人間」が、10秒後には展開がどうなっているかわからないような、ギリアムワールドに。

ダクトが垂れ下がる暖房器具は、怪物のような呻き声で鳴き、自分の仕事部屋の机はなぜか隣部屋と繋がっている。
そういう意味のわからない設定ばかりかと思いきや、
夢で見た女性との恋(殺されそうになりながら愛を伝える)という夢想的部分もあるという、やりたい放題の映画で、とても好きです。
コメディ畑出身の監督なだけあって、社会風刺をユーモラスに描いてらっしゃる。こんな世の中は嫌だ、のオンパレード。ホントにお役所関連の手続き云々は複雑でめんどくさいよね。庶民は勿論、上流階級さえも得してない世界だけど、それを平然と生きている感じが末恐ろしい。

ひょっとして、デニーロ?、って思ってたらデニーロだった。なんか新鮮だった。

ギリアム作品はこれで3本目だけど、12モンキーズやゼロの未来よりは分かりやすいシナリオで見やすかった。
レトロフューチャー全開で、散りばめられたシニカル要素はキューティーでファニー。ひとつの見方として必ず持つべき要素。
社会に対する反抗意識
現実と虚構
ネオンや配線にまみれた世界
良い
めっち

めっちの感想・評価

3.0
なんでブラジル??

情報管理社会への反抗…
にしてもよく分からないシーンが多数
現実と夢の区別がつかない
人間が情報に管理される、超管理社会
薄暗いけど陽気な、不思議な映画
take

takeの感想・評価

3.8
有名な作品ですが、暗いディストピア映画かと、食わず嫌いでした。
パッケージの印象より明るいですね。

未来の取り締まり社会における、恋物語でもあり。
時代を先取りしている面もあるのでは。

シュールながらも結構コミカルで、楽しめました。
abee

abeeの感想・評価

4.0
【現実は夢のまた夢。】

実はクリスマス映画な1本。

先日「12モンキーズ」を鑑賞し、ほかの方のレビューに「未来世紀ブラジル」がよく似ているとあったので観てみることに。

「12モンキーズ」よりこっちが好きだったな。ブラックな要素強くて。

主演はジョナサン・プライス。
この方色んな映画でよく見かける俳優さんですが、主演もされてたんですね。
来年公開の「ドン・キホーテ」も主演されてるようで(アダム・ドライバーの名前が上に行っちゃってるけどww)、テリー・ギリアム作品の常連さんなんですね。

タイトルはぶっちゃけ意味のないもので、テーマソングに使われているのがサンバの「ブラジル」というくらいしか共通点はなく、そこに深い意味があるかといえばそうでもなさそう。

舞台は20世紀のどこかの国。
政府の完全なる情報統制が取られた社会の中で、ある人違いをきっかけに結果的に政府に追われることになってしまった男の物語。
もはや「未来」ですらないという邦題も謎。

まぁとんでもなくシュールなシーンの連続で何を観せられてるのか分からなくなることもしばしば。
それでも不思議なものでその夢と現実が混同した切り貼りのようなストーリー進行がどうでも良くなるほどに切り取った各シーンがとんでもなく中毒性が高い。

特にロバート・デ・ニーロ演じるダクト工のタトルの登場シーンが面白い。
そんなに登場シーン多くないけどね。

夢を追いかけ、夢から抜け出せなくなるラストはなんとも皮肉で、「12モンキーズ」のように最後にモヤモヤを残すのではなく、現実を突きつけてくる辺りが最高にブラック。

ということで、恐らく好き嫌いはありそうな作品ではありますがテリー・ギリアムの作品は意外と分かりにくいようでそうでもないのかも。
自分の意志を貫き通すことってこの「表現の自由」が認められている社会の中でも限界があるもんね。
それでも曲げられない結末があると、そこを曖昧にして世に出すしかできないんだろう、きっと。
それが今の彼の表現方法なのかも知れないけど。

全くわけわからんかった「Dr.パルナサスの鏡」も近々観直そう。
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