スキピオ

未来世紀ブラジルのスキピオのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
4.0
"すべては作用し合い、繋がっている"

ヤバイねー舐めてた!ロボコップ、ブレードランナーなどの80年代的SFの世界観を大人向けに振り切った感じ。こんなに「センス」と「マッドネス」が詰まった映画だったとは…。物語的には荒唐無稽、支離滅裂なとこも無いわけではないけど、シーン、シーンがとても示唆に富んでいてちょっと一回では理解できない感じが楽しい。そう、本当に数分に一度フックとなる撮影、美術、展開などの「見せ場」がやってきて目が離せない、CGもデジタル撮影もない時代にハチャメチャの限りを尽くしてたテリー・ギリアムってすげえな!この監督にCGで好きにやらせたらどうなるんだろう?21世紀版未来世紀ブラジルといわれる同監督最新作「ゼロの未来」がどうなっているかモーレツに観たくなった!

統制社会、縦割り行政的な世界観、テーマはフィクション・近未来の世界というよりも、日本では「あるある」すぎて笑えないな…。そうそう予備知識なし、初見で「マイナンバー通知」の再配達を待っている間に観たんだった。