このレビューはネタバレを含みます
総評:良
近い未来に来るかもしれない管理社会、官僚社会への風刺
→自分と関係のないことには無関心な人々やシステムに則っていないことを頑なに許さない人々
→それに馴染めない主人公の苦悩(しかし彼すらもその一部であることを示すシーンもちらほら)
→夢に出てきた彼女を通してそんな現実から逃げ出そうとする彼の努力
ラストの主人公が見る幻想のシーン
→初めのうちは整合性があったものの、段々と整合性が失われていき、最終的に幻想であると発覚するという一連の流れが秀逸
→オデッサの階段のパロディなども交えていてなかなかユーモラス
ストーリーがゆっくりとしている
→どうしても冗長に感じてしまうシーンなどもあり、時代的な感性の違いなのか?と思わされる