フディタ

未来世紀ブラジルのフディタのネタバレレビュー・内容・結末

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

かなり前に観たおぼろげな記憶があり、なんだっけあの映画…と思っていたら、Amazon primeのおすすめに表示されたため思い出した。映画の題材から言うとやや皮肉的な再会。

再度視聴しなおすと、こんなに後味悪い映画だったっけと記憶との違いに驚く。

情報化社会、文書主義のちっとも道理の通らない息苦しい世界が近未来的世界観とファンタジーの観念的世界の両面から描かれ、随所皮肉まみれな作品。しかし、今一度この映画の冒頭を思い出すと省庁職員が退治したハエをポトリとマシーンに落としてしまったことで起きた事故=ヒューマンエラーからはじまった。現実社会においても情報化社会の歪みが露呈するのは案外こんなきっかけなのかもしれない。
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