ハッピー フィートの多タロのネタバレレビュー・内容・結末

マッドマックスのイメージの強いジョージ・ミラー、こんなのも撮ってたんだー....と思って見てみると、なるほどやはり良くも悪くもどうかしていらっしゃる。
主人公の子ペンギン・マンブルはダンスが得意なものの他のペンギンたちが得意な歌が大の苦手。皆が当たり前に出来ることが自分にだけは上手くいかない。思い悩むマンブルはとても可愛らしく、その後成長してある程度成鳥に近づくと他のペンギン仲間も出来て、自分らしく生きる道を探すのである...とまぁベタなハートフルストーリーになるかと思いきや、後半からは圧が強めの環境汚染批判が展開。さらにはマンブル雑に水族館へと捕獲されたのもそこそこに、わりとすぐに南極へとリターンされ、そこに至るまでの道程や理由付けはろくにないのだから驚かさせる。意識高い系のメッセージを入れなきゃいけない大人の事情でもあったのだろうか。
なおメインで活躍するペンギンたち含めデフォルト具合は控えめで、好悪は多少割れるかもしれないが、個人的にはとにかく可愛らしい幼少期マンブル、前述の通り作中で成長するのだが大きくなった後の吹き替え声優は今や問題だらけのジャニーズタレント。どうりで下手くそなわけである。