囚人13号

大いなる夜の囚人13号のレビュー・感想・評価

大いなる夜(1951年製作の映画)
3.6
はじまり方キモい映画ベストワンかも。思春期が一種の精神疾患としてノワールに昇華するアイデアがハリウッドぽくなくて良い。
トラウマを見せる多重露光なんてサイレントからの巨匠みたいで、(自分も虐められてるのに)黒人歌手を傷つけてしまう潜在的な断絶/疎外感は『緑色の髪の少年』から初期ロージーに一貫して見られる主題。

ボスを襲うシーンも照明点灯のタイミングとか完璧だし、そこから帰らせてもらえないぐう畜展開は泣いた。ボクシング会場で酒を勧めてくる客を助監督時代のアルドリッチが好演。
囚人13号

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