囚人13号

ありきたりの映画の囚人13号のレビュー・感想・評価

ありきたりの映画(1968年製作の映画)
3.0
五月危機突入後のデモ内部、入り交じった階級意識による思想対立がストローブ=ユイレのようなミニマルさで紡がれていく。わざと退屈な映画を撮ってる政治の季節、そういった意味では代表格レベルにつまらんぞ(褒めてる)

あとこれは1PMのブラック・パンサー党からも感じたことだが、本質的にゴダールほどのリベラリストもいない思う。学生や労働者の対話は結局何も生まないし、ただ観客を苛立たせるだけ(これを個人解釈で理解した気になってる人が一番恥ずかしい)。
ニューヨークの中国女を観ても分かるように、ゴダールは単に革命という偶然性・運動の宝庫である被写体が好きなだけで、学生なんてただのバカとしか思ってない。
囚人13号

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