御前試合に勝った弟のたっての願いで大身旗本家に迎えられた妾腹の兄源次郎。弟のために人を斬り逐電した先で落ち目のやくざ一家を助けて…。東映シネスコ映画初期の一本。深田金之助監督の演出はそつなくまとまっているが脇役がかなり地味な作品である。

弟役は片岡栄二郎。橋蔵は粋な兄貴ぶりを強調した演技だが、実際は片岡栄二郎は橋蔵より11歳も年長なのでどうにも違和感が(^_^;

どう考えても大川橋蔵が片岡栄二郎の兄というのは違和感がある。
クライマックスのチャンバラもこの兄弟では強そうに見えないが、大河内傳次郎もちょっとだけ参加するのは良かった。

大川恵子は原節子のように美しく、桜町弘子はお人形さんのようにかわいらしい。
大川橋蔵のチャンバラの腕はまだ拙い。