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ミツバチのささやきのxavierのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.8
アナが當真あみにしか見えません…
スペインのとある村に「フランケンシュタイン」の巡回映画がやって来る。
6歳の少女アナは姉イサベルから怪物が村外れの一軒家に隠れていると聞きそれを信じ込む。そんなある日、彼女がその家へ行くと、そこで一人のスペイン内戦で傷ついた負傷兵と出会い…
ストーリーはこんな感じ。
タイトルやジャケ写の感じから、子どもたちの賑やかな作品かと思いきや、なかなか静かで暗い作品だった。
暗いと感じたのは、父も母もいる家族なのに、そう感じないところ。
母親のテレサが如何にも、戦争に行っていて会えない恋人or夫に宛てた手紙を綴ってるかのシーンがあったので、母と娘2人なんだなぁ…って思ってたら急に父親が出てきてビックリ!
蜂の養蜂をしている男性は祖父だろうって思ってたしね。それに家族4人でいるシーンもなかったしね。

また姉のイサベルがねぇ…
アナに怪物が村外れの一軒家に居るって嘘をつきアナがホントなのか?って確かめに行ったのを見てほくそ笑んだり、死んだフリをしてアナが動揺してるのを笑ったり、意地が悪すぎ。それに飼い猫の首を締め殺そう(?)としたシーンもあったなぁ
"フランケンシュタイン"の映画を観てるシーンから思ってたんだけど、アナが食い入る様に観てたのに対し、イサベルは冷めた目で観てたのが印象的。
なんか冷たい娘なんだろうなぁ…と思えたしね。

それに対してアナがねぇ…可愛すぎ!
イサベルの嘘に対しても疑うことはないし、ホント純粋な娘。
イサベルがあんな感じだから、アナのそういう所は尚更際立ってたしね。

作品としてはどうなんだろう?
結構、好き嫌いがハッキリする作品なんじゃないかな。静かな感じの作品だけに"面白くない!"って思う人も多いだろうしね…
個人的には、アナの行いや可愛らしさにホッコリした気分になったから、良かったかも…
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