chan

ミツバチのささやきのchanのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.0
なんとも暗闇に映える映画だった。
画面はひたすらに美しくてどこを切り取っても絵になるし、アナの純粋無垢な瞳がとらえたり語るものは言葉にするより的確に伝わってくる気がした。

幼い頃の記憶に、鮮明に覚えているけど今思うと夢か現実か不確かなものがある。
純粋無垢だからこそ見るものすべてが世界のすべてになってたあの頃。現実も夢もごちゃ混ぜにしてね、
だから本で見た遠い国も宇宙の終わりもテレビの中の有名人も、遠い遠い存在だけど感覚的にはすごく身近だった。うまく言えないけど

アナを見てると
時代も環境も違えどその感覚が蘇ってきて、懐かしさと寂しさとあとちょっとの怖さを感じた。
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