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ガザ 素顔の日常のchanのレビュー・感想・評価

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)
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日々報道される数字の分だけ、いやその何十倍も奪われた日常があって、笑顔があって、夢があって、その数字を目にするたび私は考えるのをやめられない。可哀想だというのとは違う。ただ生きることすらままならない、5分後に何が起きるかも分からない、ずっと悪夢のなかにいるような日々。
そんな日々でも、夢を持ち輝く目をしたこどもはいた。芸術にのせて想いを叫ぶ若者がいた。ガザにはあんなに美しく人々で賑わう海があることを知った。
それは、わたしたちの日常でもある。
関係のないことなんて一つもない。
どうか、どうか、お願いだから
今すぐ武器を捨てて。

この映画が撮られた当時よりはるかに深刻になっている今が、今日私が目にした彼らの未来だという事実が残酷すぎてやるせない。

毎度本当に無知で無力すぎる自分に呆れるが、この世界で起きていることから、目を逸らすことはもうしない。
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