chanさんの映画レビュー・感想・評価

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市子(2023年製作の映画)

3.7

ちゃんと邦画の重さがあってすき。

それでも、市子の人生に彼との三年間があって良かった。できることならずっと守られていてほしい日々だった。でも続かないのを知っていたからこそ成り立った日々だったのかもし
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

個人的に去る6月は調子が出ず受け身になることがおおくて、小説とドラマばかり摂取していたのだが
この映画はわたしが摂取したそれらのプチ集大成のようになっていて面白かった。
恋の始まりが告げる恋の終わりと
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走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.9

理想や口ばかり大きくて、なんとなく後回しにして逃げていたところの皺寄せが突然まとめてやってくるかんじ、
どうしようもなく泣き腫らした夜があっても、もうずっと闇の中にいたくなるほどのどん底にいても、嫌で
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こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

3.6

道に落ち葉が並んでたら誰だって
辿ってみたくなるよね?

あれっなんだかこの人気になる、、、て思ったらいつも倉悠貴さん
毎回ちょっとずつ顔が違うから不思議

関心領域(2023年製作の映画)

3.5

ほんとうに、こわいの
壁の向こうが海といくつかの大陸の向こうなだけで、
いま起きていることに無関心でいることが
そういられることが。
ただならぬ空気を感じても、自分の城を守るのに忙しくてそれどころじゃ
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白河夜船(2015年製作の映画)

2.8

小説を読む以上のものが得られなかった。
この物語はとてもすきです。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.8

余韻がいつまでも続くのが良い作品だとすればまちがいなくこれはそうで、心の寂しいぽかんとしたところに、埋まるでもなくずっと漂っているような


寒すぎる景色がほんとうに心地良くて
なんでこんなに私は北の
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

赤毛のアンを観たときに似た、心のぬくもりを得た。

愛情の育み方が繊細でとってもやさしくて美しい。たとえ不器用でも、想いやる心はちゃんと伝わるしそれはいつも心を温めてくれる。

コットが去り行く彼らを
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草の響き(2021年製作の映画)

3.4

走り続けることでギリギリを保つことができている心のバランス

その脆さについて考えていると
彼が取り憑かれたように言葉通り毎日、走り続けらざるを得ない理由がわかるきがする。崩れるのは一瞬で、それがどれ
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87分の1の人生(2023年製作の映画)

3.5

ほんとうに人生って、一瞬の不注意で
全てが変わり得るからおそろしい。

そんなはずがなかった何かを抱えてしまうことの重さがずっしりときた。

フローレンスピューはなんだか悲劇が似合ってしまうね。大好き
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

やさしさについて考えた。
すごくすごく、考えた。

やさしさってつよさだなって、
ふとそんなことが頭に過った。

みんな何かを抱えていて、
その苦しみや辛さは比べるものでは決してなくて
抱えることの痛
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女と犬(1991年製作の映画)

3.4

会話のセンスがフランス人
たった5分だけどロメールぽさもあって好き

静かな雨(2020年製作の映画)

3.2

太賀くんと透子さん
見てると安心しちゃうんだな

ごめんなさいだけどこよみさんが苦手でした。

オオカミの家(2018年製作の映画)

3.7

ストップモーションアニメが好みなのかもしれない。そしてこの世界観ね


田舎のミニシアターで平日の最終回とかだったから始まる直前まで観客私だけで、ちょっとそれはさすがに怖いかもと思ったら何人か入ってき
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(2021年製作の映画)

3.5

ほんとに1901年に作られたのかと思って心底感心してしまった。

なんだかもう一度みたいな。

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

-

日々報道される数字の分だけ、いやその何十倍も奪われた日常があって、笑顔があって、夢があって、その数字を目にするたび私は考えるのをやめられない。可哀想だというのとは違う。ただ生きることすらままならない、>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

今まで数々の映画を観て得た気づきや教訓、感じた気持ちが走馬灯のように心に浮かんできて、なんでこんなところでってところでずっと涙がとまらなかった。


ずっと、喋ることがきっと人より苦手で下手なことがコ
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神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

3.4

the edge of seventeenの監督だったのね!

ありがちなお話ではあるけど
飛行機の中でも飽きることなく最後まで楽しめたのはきっと、この監督のセンスなんだろうな。
人の良すぎるお母さん
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.3

復讐はまとめて一息に。

甘くてかわいいケーキなんかより
苦くて不味いタバコとビールがよく似合う

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.8

フィンランド熱冷めやらぬ今、観れて嬉しい。覚えたての単語が聞き取れたのもうれしくてにやにや。

しっかり現代なはずなのに、アナログで、ピュアな彼らが愛おしい。幾つになっても恋していいんだな、どんな日常
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うかうかと終焉(2023年製作の映画)

3.9

みたことないけど舞台をみているような感じで、とても満足感がありました。

どこか森見登美彦の小説を彷彿とさせるような彼らの生活とか関係とか。
憧れていたけどわたしは通れなかった類の青春に、いいなあと思
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栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

-

半分うとうとしてしまったな、くやしい。

物語もそんな感じ、半分夢をみているような。わたしの頭の中と彼らの頭の中がどこかで一瞬、交差した気がする。

薄暗くも美しい映像と、身体が喜ぶ音楽なども心地よく
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

4.0

ぴりぴりした。今もしてる
時々突然出会ってしまう、忘れられない作品のひとつになった。
同じ気持ちを味わいたくて、久しぶりにあれから毎晩映画を観てるけど、期待していては出会えない。

触れたら消えて無く
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37セカンズ(2019年製作の映画)

3.8

ユマさん、なんて魅力的なひとなんだろう。
ほらねやっぱり、自分の意思と自分の足で自分だけの人生を歩み始めたときに放たれる輝きは、止められない勢いで周りを巻き込んではどんどん増していく。

もっとわがま
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.1

アダの幸せを願うのみ。。

さすが北欧映画、という感じ。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

-

わたしが彼らと同じくらいのとき、心のどこかで感じながらもはっきり見えていなかったものが、これでもかってくらいに画面に映し出されては心をえぐってくるから
本当にしんどかった。

ほとんど吐きそうなくらい
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.8

悪魔はただひたすらに気持ち悪くて汚くて、そんな見せかけの怖さより
エクソシストたちの抱える何かとその結末のほうが何倍も、こわくてかなしくて切なかった。ずしんとくる重さがありました。

映画館で観られて
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冷たい水(1994年製作の映画)

-

いまよりもっとからっぽなあたまで、いまよりもっと時間のあったわたしが、飽きることなく日に2本3本と映画を観続けていたあの頃。晩ごはんの後、寝る前のあの時間が大好きだった。
ティーンの危うさにたまらなく
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

やっぱり観たあとは、いろんなひとの感想や考察が気になってたくさん見たり聞いたりしてしまったけれど
大切なのは、自分がどう感じどう受け止めて、そしてどう生きるか。

鑑賞中に流した涙も、立った鳥肌も、浮
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