しょまっち

山猫のしょまっちのレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
4.5
"映像美を楽しむ映画"
みたいなタイプの作品は
あまり自分の好みではない事が
多かったけど
これはもはやネクスト・レベルだ!
この3時間はちょっとした
奇跡でしょ・・・

みんな同じようなこと言うけど
"豪奢"の説得力がすごいんだよね

作中にはほとんど
高貴なキャラクターしか
登場しないなかで、
そうではない数少ない人物に
カロジェロという成金が
出てくるわけなんだけど
例えばコイツがサリーナ公爵の
お屋敷を訪ねるときに
みんなが彼の着てきたスーツが
おかしいとこそこそ鼻で笑うんだけど
彼の格好はみんなと
大体同じに思えたし、
どこが妙なのか全く分からなかったよ

「品格とはこういう事です。」
というのを言葉ではなく映像で
事細かに啓蒙されているような
感覚があり、
ボクは そうなのかー と
口を半開きにしながら
ボーッと見るわけです笑

グッチがリマスターに出資するのも
大納得。
ハイ・エンド・ブランドのスタッフは
洋服そのものに限らず
映画とかにもお目が高いんだなあ、と
   
2021.1.23
しょまっち

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