山猫の作品情報・感想・評価

「山猫」に投稿された感想・評価

ルキノ・ビスコンティ
修行映画。長い。パルムドール。
歴史の勉強。
パート・ランカスターが名演。
イタリア統一戦争に揺れるシチリア島のパレルモで没落していく貴族サリーナ公爵
とにかく美、美、美
映像はもちろん内容も

監督が貴族出身だから、貴族の描写も落ち着いて観られる。

なんといっても最後の舞踏会シーンはアランドロンの演技が可愛いすぎて何回でも観たくなる。
この人、顔が抜群なだけじゃなくて演技も上手かったんだなと思った。

絶対にリマスター完全版で観るべき映画!
イタリアの没落して行く貴族を、同じく貴族の末裔で有るルキノ・ヴィスコンティ監督が作り上げた一大叙事詩。本物の貴族が描いた“ほんもの”が一切の妥協も無く表現されて居りました。バート・ランカスターとアラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレの豪華キャストと目が眩む程の舞踏会、ラストシーンの余韻。長丁場の映画ですが細かい所まで美意識が漂って居るのであっという間に終わりを迎えました。作中でタイトルの『山猫』に触れた会話を聞き、成る程と思ってみたり。

個人的には舞踏会のトイレがかなり分かり易く映ってらして、普通なら描かない貴族社会のリアルさを感じる事が出来ました。
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.6
19世紀後半のイタリアの貴族の没落を描いた物語。

ニノ・ロータの荘厳な音楽と美しい景色から始まる。

ただただ映像が美しい。青い空、大きな豪華絢爛なお屋敷、暴徒と化した民衆と燃える町までも美しい。

愛や欲望とプライドの渦に巻き込まれる人々が意気揚々と描かれている。

イタリアの歴史や世界史がある程度分かっている方が、この映画の理解が容易かったと思う。

というわけでわたしはそういった背景をあまり理解できなかった。

だけど貴族が自らの没落を認め、影へ潜もうとする様には哀愁を感じ胸が痛んだ。

アランドロン演じるタンクレディとアンジェリカの美男美女ぶりがよかった。
19世紀、イタリア統一と貴族支配からの脱却の機運が高まるシチリア島が舞台。13世紀から続くシチリアの名家の当主でサリーナ侯爵であるファブリツィオ(バート・ランカスター)は、時代の流れに逆らえず、次第に滅びていくであろう自分(貴族)の運命を冷静に見つめる。
一方甥のタンクレーディ(アラン・ドロン)は、時流に乗ってガリバルディの軍に合流したかと思えば、今度は政府軍に加わり、新興ブルジョワの娘アンジェリカと結婚の約束をする。旧時代を体現するようなファブリツィオと新時代のタンクレーディが対照的に描かれていてとてもわかりやすい。

また格調高く豪華な貴族の暮らしが素晴らしく、目を奪われる。最後、舞踏会が華やかに盛り上がれば盛り上がるほど、ファブリツィオの苦悩が深まるのを見て何も言えなくなってしまった。これほど悲哀に満ちた状況があるだろうか…?

見る前は難しい映画だと思って敬遠していたけれど、実際見たらすごくいい映画だった。
MiYA

MiYAの感想・評価

2.5
BSプレミアムにて。非常に格調高くて、とっつきにくい印象の映画ではあります。イタリア統一戦争とかガリバルディとか世界史で習ったなぁと思うのですが、ここで描かれるのは有名な史実ではなく、「滅びの運命」を前にした貴族の姿。諦念の感の主人公(バート・ランカスター)と、戦いに燃える甥(アラン・ドロン)とが対照的に描かれます。

それにしても、バート・ランカスター(アメリカ人)、アラン・ドロン(フランス人)というキャスティングがすごいな。イタリア語のセリフは2人とも吹替なのは無理ないか。
レイコ

レイコの感想・評価

3.5
ため息が溢れるような美しい映画。ニーノ・ロータの音楽、若き日のアラン・ドロン、ヴィスコンティの細部までこだわり抜いた演出。イタリア統一辺りの世界史に明るいわけではないので細かなストーリーや台詞までは理解できなかったけど、それでも見ごたえのある作品。
藍の字

藍の字の感想・評価

4.2
真に聡明な人間は自らの引き際も心得てるものなのかもしれない。

豪華絢爛な巨大舞踏会とは対照的な公爵の眼差しが印象的だった。品のない貴族の増加、ブルジョアの台頭、新しく始まる共和制……静かに終わりゆく貴族社会を受け入れる公爵はきっと最期の貴族なのだろう。何となくそんな気がした。公爵とアンジェリカ?とのワルツは目が離せないほど優美で美しく、それだけでも見てよかった映画だったな
うまる

うまるの感想・評価

3.8
シチリアの没落貴族の話。

ダンスシーンは「暗殺の森」のそれより俄然アガった。
だんご

だんごの感想・評価

3.9
イタリア統一戦争真っただ中の話。

シチリア島という変化を忘れた土地の名門貴族が没落していく。
サリーナ公爵は、変化が起きていることを知っている、そして変化を求められていることも知っている。
けれどもシチリアは変化を望んでいないことも知っている。

サリーナ公爵の屋敷のフラスコ画など見事な装飾、目が喜ぶ!
でも美しいその屋敷を観ていると悲しくなる。時が止まっているようで、取り残されたようで、サリーナ公爵一家の運命そのものを象徴しているようで。
>|