デパルマ

山猫のデパルマのレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
3.0
初ヴィスコンティ。『ゴッドファーザー』や『アンダーグラウンド』を観た後に似た余韻でした。壮大な一族の歴史の一部始終を観た充実感。そして、人!人!人!画面一杯に沢山の人を見た時の生理的興奮!眺めてるだけで溜息出るほど美しい豪華絢爛な屋敷や衣装の数々!ニーノロータの軽やかな音楽!それに時間の使い方がゆったりとして贅沢で全く私は幸せな気分になりました。上映時間3時間と長いのはこの際気になりませんが、バートやドロンなどイタリア語を母国語としない俳優の台詞が全て吹替られていて、彼らの演技或いは息遣いとでも言いましょうか、が十分に感じられず、台詞だけ少し浮いている感じがして少々興醒めでしたが、仕方ありませんね。私はヴィスコンティにハマりはしない。が、観られて良かった後半1時間を費やした舞踏会のシーンは、中々ほかでは観られない傑作パルムドール受賞作だ。
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