ゾロ

ダントンのゾロのレビュー・感想・評価

ダントン(1983年製作の映画)
3.5
フランス革命における恐怖政治時代

フランス革命勃発からジャコバンクラブで
活躍した政治家ジョルジュ・ダントン

始まりは、1794年春…
1794.4.5 断頭台で亡くなるので
正に、死の直前の政治闘争の物語

いきなり物語に入るので
事前知識が無いとわからない

フランス革命のフェーズとして
王政 → 共和政 → 恐怖政治
→ 総裁政 → 統領政府 → 帝政

政治団体
ジャコバンクラブ
フイヤン派 (立憲君主政)
ジロンド派 (穏健な共和政・ブルジョワ)
ジャコバン派(急進派共和政・市民)

政治団体は階級により望みが違った為
時代のフェーズ毎に活躍する団体が異なる

ルイ16世の処刑後で国民公会も成立
革命裁判所、公安委員会も設立済み

市民層が中心のジャコバン派での
内部政争があり、サン・ジュストにより
告発されたダントンは断頭台へ送られる

処刑前にロベス・ピエールに対し
3ヶ月持たないぞ!と叫ぶ

実際、ロベス・ピエールは
1794.7.28 断頭台で亡くなる
(本作では描かれない)

恐怖政治と言うと、ロベス・ピエールが
バンバン強権発動してるイメージだったけど
それほど、独裁ではなかった…
本作のロベス・ピエールの描き方だと
政敵というより苦悩はするが悪者感あり

また、ダントンの人気が予想以上にあった
新聞などによる世論コントロールや
民衆の声が力になる、民衆が立ち上がる
ダントンの政治思想には熱いモノを感じる

この後、対仏大同盟に対して
ナポレオンが活躍して帝政になるが
敗戦後に、島流しされてしまい
最後は王政に戻る

壊す人と再生する人と創造する人
革命には、フェーズ毎に様々な登場人物がいて
幕末のように輝く時は、それぞれ違う

やっぱり、歴史は面白い
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