ダントンの作品情報・感想・評価

「ダントン」に投稿された感想・評価

一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
アンジェイ・ワイダ監督作。

世界史を学んだことのある人なら、フランス革命の複雑さや時系列の理解に苦しんだ経験があると思う。自分もその一人だった。
ブルボン朝打倒による第一共和政の成立までが狭義のフランス革命なのだろうが、その後のナポレオンによる第一帝政や王政復古、第ニ・第三共和制の成立など革命後の動きは単純ではない。
本作は恐怖政治で知られるジャコバン派の指導者ロベスピエールと革命の英雄であるダントンの対立を描いており、バスティーユ牢獄襲撃やジロンド派による総裁政府樹立までは描かれず、もちろんナポレオンも登場しない。ある意味、フランス革命の“面白くない部分”をテーマにしているが、今まで知らなかったダントンという名の男を中心に物語が展開していくことが興味深い。
市民のための革命であるはずが、やがては体制維持や革命進展という大正義のもとに、反革命派の市民を次々に断頭台に上がらせてしまうという大きな矛盾。政府は革命を推進しているつもりでも、現実に行っているのは市民の民意を無視した権力保持のための闘争に他ならない。不思議なことに、革命の中心にいた人間が市民よりも強固に保守化してしまうのだ。民意と政府が打ちだす政策の方向性が乖離し始めた時点で現政府の終焉は近い。それに気付かない、あるいは容認しないことは、結局は革命前の政情と何ら変わりない、悪質な独裁へと繋がってしまうのだ。
あくまで市民の側に立つダントンと、市民の側に立っている“つもり”のロベスピエール。両者の違いは決定的だった。
べらし

べらしの感想・評価

3.2
62本目

この作家はもっと、各国を股にかける職人監督的な気質がある人ではなかったのか???
あまりにポーランドという重すぎる軛に縛られすぎたよ……
人物と背景がわかってないと理解できないって映画じゃ…
しれっと権利とか教育とか描いてるのいいねぇ〜
そしてデムーランとかエローとかあまり有名でない人を描いてたのも良き良きな〜✨🎶


とても音楽が良きな雰囲気〜
あと、貴族の化粧の雰囲気をちゃんと描いてて好印象🙌🏻✨wwww



本人同士は冷静なのに周りが焚き付けまくって…ての好きだな〜www
ダントンのすぐ後にロベスピエールが死ぬてのも皮肉な…
次はお前だってね…言って欲しかったね…
この二人は何度か協力したことがあるのにってのがまたねぇ…
革命の理念と市民の望みは必ずしも一致しなくて、それぞれにそれぞれの国の愛し方なんだよ。。。

でそれが冷戦末期のポーランドの監督が描いたってのもまたね〜


にしても脚本の人ずいぶんロベスピエール好きなのかなあ〜
なんかタイトルダントンなのにロベスピエール多いな。。。www



サンジュストはもっと綺麗な人がよかった。。。
見どころはワタワタするかわいいダントンとワインを注ぐダントンwww最高😆🙌🏻✨💕
あと獣じみた感じも面白いねぇ🤔
ドパルデューええやん🙌🏻✨
ジャケのドパルデューがかっこいいので見たけど、まぁ普通のドパルデュー。
中世?ヨーロッパの話は苦手だけど、声枯らして演説するドパルデューがすごかった。

日本はもはや先進国ではなくなった。民主主義もいまや幻想。
政権交代というだけでなく、官僚や経済界に根深くこびりついたカビみたいな、楽して甘い汁を吸ってる奴ら、できない理由ばかり並べて昭和の働き方しかできない奴ら、旧態依然としたシステム、そういったものを根底から覆す革命がないと、先進国には戻れない。
劇中のように、そんな奴らに屑の屑と言ってやりたい。
orangeloop

orangeloopの感想・評価

5.0
神は二つの目を授けた…一つはカメラを覗くため
もう一つは周りに起きている全てのことを警戒するため
                アンジェイ・ワイダ

圧倒的な熱量に魅了される
公安委員会とダントンとの対決 互いを屑と罵りあう
正義の茶番劇でダントンの口を封じ込めることはできない
恐怖政治の犠牲となる形をとっていく…
ロベスピエールはダントンにジレンマを抱え
この二人は立場・理想は違えど革命を起こそうとしていた

彼がダントンを処刑台に送ったように
ロベスピエールも同じ運命をたどる

この流血はどこからきてどこで止まるのか
その日は来るのか革命の風は吹き止まない
ロベスピエールが
「私を生かす信念を全て崩れ去った気がする…
  革命は道を誤った
   民主主義は幻想にすぎない」と言って眠りにつく

ジャン・プロドロミデス の音楽が
たけり狂う風が時代のうねりのように強調する
またエンディングの光の中で放つ音質
神経に来ますね
天才的な演出で、ほとんど脱帽です!
 歴史を題材にとった政治劇の佳作。ワイダとドパルデューの組み合わせが見事。魅力あるブルジョワ・ダントンが革命家ロベスピエールと対峙し、権力闘争には敗れながらも自身の誇りを失わない姿が印象的。
AS

ASの感想・評価

4.0
『嵐の孤児』にも出てくるダントンとロベスピエールが更に掘り下げられ、力強いタッチで描かれる確執と対照的顛末。ワイダの史実モノは単純に勉強になるから退屈しない。
以前観た時、斬首執行の淡々としたリズムの生々しさに吐き気をおぼえた記憶があって、久々に観てみたらやはり同じ場面で吐き気が
不穏な音楽と雰囲気から始まる作品。冷静で物静かなロベスピエールと豪快で雄弁であるダントン、2人の対照的な性格が際立っていた。また、2人の対立がどちらかというとロベスピエールの視点から進んで行っているように感じられた。この作品を観る前は、当時恐怖政治を行なっていたロベスピエールは英雄ダントンを死刑台に送る完全なる悪役として描かれているのだろうと予想していた。しかしこの作品の中では、苦悩の中で進んでいくロベスピエールの姿が描かれていた。ダントンが処刑台にかけられた日、理想として掲げていた人権宣言を子供から聞かされる中で現在の自分の行動とのギャップを感じ、ロベスピエールが絶望するシーンでこの作品は幕を閉じる。人々が各々の意見を叫ぶ議会、ダントンが既存の公安委員会を罵る裁判でのシーンの迫力に圧倒された。
ナガ

ナガの感想・評価

4.2
サングラスロベスピエール、インパクトすごいね…。ロベスピエールはダントンに敵対してるのに、印象的なのは圧倒的にロベスピエールの方だった。
エローとかかなりマイナーな人も出てきてうれしい!
フランス革命が好きな人にはおすすめ!
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2013/9/4鑑賞(鑑賞メーターより転載)
フランス革命の立役者となったものの、独裁者ロベスピエールと反目して断頭台の露と消えたダントンを主人公に据えた、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダの作品。作られた1982年はワレサを筆頭にポーランドの民主化運動が勃興していた時代であり、正義が権力に握りつぶされるという祖国の実状をフランス革命を通じて皮肉ったワイダの心意気が見える。徐々に追い込まれながらも自らの信念を貫き最後まで演説で人々を魅了するダントンを演じたジェラール・ドパルデューの迫力、それと反するようなロベスピエールの弱さの対比が秀逸。
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