いろどり

白夜のいろどりのレビュー・感想・評価

白夜(1957年製作の映画)
3.0
マルチェロ・マストロヤンニが執心するほどナタリアに魅力を感じなかったのは、昼でもない夜でもない白夜だからこそ成立する幻想の愛だったからかもしれない。ドストエフスキーの原作が土台とはいえ、舞台がイタリアなので白夜は訪れないのが突っ込みどころだけど、マストロヤンニの容姿が完璧なのでそんなことは別にいいかと思わせられた。彼の幻想の中に消えていったナタリアとは対照的に、一人本物の朝に帰り行くマストロヤンニの後ろ姿と犬とエッソが印象的。マストロヤンニの意味不明なダンスが見どころ。
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