まみこwith餅さま

善き人のためのソナタのまみこwith餅さまのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.0
平和への祈りがビシビシ伝わってくる

真っ直ぐな映画でした!

檻の中に閉じ込められたような

息苦しい監視社会で

本当に国民や国のことを考えているのは

誰なのか?

組み上げられたシステムの上部で

私利私欲に権力濫用している輩を

見過ごしていいのか?

我が身の保身、家族の安全のために、
考えることをやめた人々をどうすれば救えるのか。

自分の首を絞めるルールから、どうすれば逃れられるのか。

自分の安全を優先するのは当たり前だけれど、もし、ささやかな行動で一石を投じることができたら…?!

そんな勇気を一人でも多くの人が持てたら…?!

…パンドラの箱に残った希望を見つけようというメッセージを受け取ることができました。

善き人とは行動する人、心の善性を表すことができる人なのでしょう。

ラストのヴィースラーのひとことの輝かしさと晴れやかさ!

本屋の店員さんが天使のよう。

あのシーンのために、それまでの重苦しさがあったのね?!…と、感動しました。

日本も少し前には憲兵が恐怖で支配していたし、他人事ではない。

情報共有ができる現代とはいえ、勇気と希望を持ち続けることの大切さは変わらない。

原発事故を含め見逃してはならない事柄は多いのだから…などと省みたり…🦤🦤🦤