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善き人のためのソナタのtorakkichiのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.2
思ってた以上に良かったね。

でも「ここは僕が東ドイツで唯一自由に話せる場所だ」なんて、あるわけないじゃんそんな都合のいい場所が…ノンキだな、ドライマン😆

東ドイツといえば私の子供の頃の記憶ではカタリーナ・ヴィットが世界で大活躍してたから華やかな国だと勘違いしていたし、有名人が監視されてるような状況とは思わなかった。

でも近年コロナ禍の序盤にメルケルがステイホームを国民に呼び掛け、「どうか家にいて。東ドイツで育って自由を国家によって制限されることの不愉快さを誰よりも分かる私からのお願い」みたいな内容のスピーチしたときに、腹落ちしたというか。

ああ、ほんとにそんな国だったんだなと。

シュタージのやり口は多分形は違えど、どこの国にもあったことかもしれない…そう思うと、この監視員だったヴィーズラーみたいな人(良心に従った人というか)もきっといたんだろうなと思えて良い終わり方だった。
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