マストン

善き人のためのソナタのマストンのネタバレレビュー・内容・結末

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

東ドイツ、シュタージの諜報部員であるヴィースラー大尉がある作家を諜報の指標として、その作家の生活の内部に盗聴を仕掛け潜入したという内容。
そこで国家が求めていたものが権力や金銭欲などの出世願望ではないかという疑念がヴィースラーの中に生まれる。
その中でドライマンがこよなく恋人を愛するという心情、たった一つの真実ある思想に対して徐々に思いは傾倒していく。

なんとも言い難い国家の情勢に、信念を貫くヴィースラーの姿に、感動を覚えます。尋問時に犠牲を払いながらもドライマンの恋人を守ろうとする場面には心が痛みます。