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日の名残りのskmのネタバレレビュー・内容・結末

日の名残り(1993年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

映画の終盤、かつて愛し合っていた二人が再び出会い、別れる。
黄昏時の海辺にネオンが点灯すると人々は拍手して喜ぶ。ふたりがかつて過ごしたバロック建築の抑制された色彩とは違うネオンカラーの猥雑な光の中、彼らはどこか疎外された様子で形式的な言葉を交わす。
情景から切り離されているからこそ、彼らの生きてきた時間の重みが際立つ美しいシーンだった。時間の溝に落ち込んで身動きが取れなくなったようなスティーブンの表情が切ない。
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