HarryT

日の名残りのHarryTのレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
4.2
抑えた演技が、感情をより強く見せてくれる。主役の2人が、時折見せる、つるんとした表面に入ったひびが、緊張感を生み出す。

善人であるが故に間違いを犯すダーリントン卿もよく描かれている。なんだかお金持ちの二世議員を思わせる。

思想の違いや、絶対的な対立などではない理由で始まった第一次大戦が、その処理でまた誤り、世界に歪を残した。
国をもてあそび、不要な対立を掻き立てることは、20世紀に凄まじい数の人々を苦しめた。
我々は、賢くなったのだろうか?
HarryT

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