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フランケンシュタインの花嫁のnuのレビュー・感想・評価

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前作に欠けていた要素が今作では含まれていたため、より濃い物語に仕上がっていた。原作者の描いたモンスターの核、その孤独や痛みが捉えられていたように感じる。生まれながらにして怪物になる生命体はいるのかについて問われ、モンスターが最後に出す答え、その台詞が強烈な印象を残す。創造者のエゴについても前作よりも長い時間を取って触れていて、彼らの残酷さが浮き彫りになる。このように様々なテーマを扱っているが、不思議なことに前作よりも喜劇的要素も多いように感じられた。新しい登場人物が軽いタッチをもたらしていたのかもしれない。
ギエルモ・デル・トロの好きな映画として言及されていて気になっていたが、その理由が分かる気がした。実際デル・トロ版フランケンシュタインも出るみたいだし、楽しみ。
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