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彼女が消えた浜辺のkojikojiのレビュー・感想・評価

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)
4.7
「永遠の最悪より最悪の最後がマシ。」

映画の初めの方で、アーマドが離婚の理由をアリに言った言葉。彼女は意味深な顔をしていた。

2009年 イラン映画。監督はアスガー・ファルファデイ
「別離」の監督だ。
 サスペンス映画とされている。
 確かにサスペンスだが、群衆劇とも言えないだろうか。

 元大学の友人3組の家族と1組の男女8人がカスピ海へ3日間のバカンスに来た。
このバカンスを企画したセピデーが、ドイツからきた離婚したばかりの友人のアーマドを紹介するために、娘の幼稚園の教諭であるエリを同行させていたのだ。

 登場人物8人が8人ともしっかり個性がわかり、彼等の言葉の一つ一つがイキイキとしていて、8人の言葉のやり取りが非常に面白い。これは「別離」でも感じた。脚本が上手いのだ。もちろん監督が脚本を書いているのだが

 サスペンス映画としてのストーリー展開も緩みなく、筋立ても最後まで結末が分からず飽きさせない。

 ここまではいいだろう。
 しかし、このあとは書かない。この映画は何も知らずに観た方が絶対に面白い。
 
 素晴らしい作品だった。
 私はこの監督の作品はたかだか2作品しか観てないが、今日この監督のFan!にclipした。

 2022.11.01視聴-491
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