彼女が消えた浜辺の作品情報・感想・評価

「彼女が消えた浜辺」に投稿された感想・評価

華

華の感想・評価

4.5
イラン映画。
登場人物たちがあんなに慌てたりイラついたしているのは、イランでの結婚についての考え方によるものだろうし、もし同じことが起こっても、舞台が日本ならちょっと違う展開になっていたのではないかと思った。そこがすごく面白かった。
elie

elieの感想・評価

4.1
和やかだけど、どこかはじめから漂う緊張感
心地いい波音と楽しい男女の会話が
どんどん荒々しくピリついていくの、
たまらないです。
ファルハディ作品のこの感じが
毎度クセになる🔥
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
今回もまたリアルな人間模様で
開放的な浜辺に男女を閉じ込めて
黒い部分をじわじわとあぶり出す
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
彼女がいなくなってからの全員の慌てよう
誰しもに少しの罪悪感と謎が襲いかかる
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
秘密や嘘、子供の使い方
毎回秀悦で飽きずに面白い!!!
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彼女は"永遠の最悪"より "最悪な最後"を選んだのか?
蓋を開けてみればまるっと謎だらけな女
本名すら誰も知らない...
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
このよく知りもしない人をめぐって
責任転嫁しあったり嘘が増殖していく
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
思い返してみるとあの人が
最初から一番...🤭で
終盤になるほど惨めに。

ラストの抜け殻のような姿とは対照的に
妙に一致団結した彼らの姿も皮肉...
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そして彼女の行方。
私はそのままに受け取ったけど
もしかしたら別の結末が
あるのかも...?😏
気付いたら人が一人いません。何があったんでしょうか。パターソンでパイを作る彼女役の方が出ております。
とがり

とがりの感想・評価

3.3
アスガー・ファルハディ監督らしい、少しだけの秘密が保身と嘘を増幅し、やがて取り返しのつかないことになるミステリーっぽいドラマ映画。

エリの行方よりも、エリが消えたことで残された人たちの仲がこじれていく展開が見事。
最後の最後まで、良かれと思ってついてしまう嘘は、果たして誰のためなのか?

手ブレを多用したカメラワークや、絶えず流れる波の音が、不穏な空気をひたすら漂わせ、観ていてとても不安になる。
翔一

翔一の感想・評価

4.0
ガキみたいな思考の大人が集まった結果大変なことになるよって映画


大の大人が6人集まってそんな考え方しかできないのかってイライラします。

息苦しさを感じていた友人が空に自由に漂う凧を飛ばしていた時だけは解放されたような顔をしていたのが印象的。


自分は死んだことにして自由な生き方を選択したのだろうか

最後の遺体確認でしっかり顔が見えないのもポイントかなと
PI

PIの感想・評価

3.8
楽しいはずのバカンスが最悪の展開に!
こういう時に人の本性が見えるのね。普段はみんないい人だろうに…
客観的に観ると、それぞれの心の動きが実に面白い!
これってほんとにイラン映画?
冒頭から驚いた。登場人物たちが思いっきりバカンスをエンジョイしてる。貧しさの影はどこにもない。
この映画でイラン映画のイメージはかなり変わりそうだ。

1人の女性の行方不明をきっかけにして仲良しグループに亀裂が少しずつ生じていく。その描き方なんとも辛辣でリアルでした。
基本いい人たち。善意ある人たちであることは疑いようもない。
そんな彼らでさえ、火の粉が降りかかってくるのは避けたいわけで。
わかりたくないけど、わかるような。
緊急事態ほど真の人間性が出る。これは間違いないですね。

で、結局どうして彼女は消えたのか。
これについては後から色々語り合いたくなります。
だって観る角度によってきっと違ってくる。そういうのって面白い。大好物!
この映画、タイトルどおりの物語を描いたアスガー・ファルハディ監督作品。
今朝、映画館で観たファルハディ監督作『セールスマン』で主役を務めた女優タラネ・アリドゥスティが、この作品でも重要な役=エリ役で出演している。

保育園の教員女性が同僚を誘って、家族旅行のようなかたちで宿泊旅行に出かけるが、予定していた宿泊先は所有者が戻ってくるということで急に使えなくなる。仕方なく、海辺の空家を借りたのだが、子供が海で溺れてしまう。その際、エリも行方不明になるが、溺れたのか、どこかに立ち去ってしまったのかは定かでない。
このあたりが、サスペンス的な物語になっていく。

緊迫感が持続するなかなか良い映画であった。
じゅんP

じゅんPの感想・評価

4.2
すごかったな。
表情や会話、目にしたもの・耳にしたものがすべて作用して、渦を、流れを、形成していく。

特に、子供が溺れてから空気が一変して、仲良しグループに不安や疑心や罪悪感なんかが蔓延していくところ。

うすく張り巡らされてきたあれやこれや、普段は気にしてなかったり表面化してなかった何かが炙り出され、さらに少しの秘密と嘘がトッピングされる事で徹底的に揺さぶられる。

根底にあるイスラム世界の因習やそこからくる考え方を抜きにしてみれば、結論に至る意思決定のプロセスなんかはあるあるだし、ラストのぬかるみにはほとんどの大人が足突っ込んでるわけで…。
死人

死人の感想・評価

4.7
別離を見てからアスガーファルハディを認識して、セールスマン、ある過去の行方と追っての本作。もう天才でしょ!頭が良すぎる!

ひたすら女性陣、特にセピデーには最初から最後までイライラしっぱなし!相手の意思を無視したり、バッグ隠したり、嘘をついたり、また良かれと思ってるのが厄介で

ファルハディ作品は、自分も含め普通の大人ならみんなやってることでもあるレベルの嘘なのが憎い。相手のことを考えてや、自分を守るための嘘(まぁ相手を想ってるにしてもあそこまで大ごとになっても隠そうとするし嘘を上塗りするのにはまた腹立ちましたが)

その嘘の使い方が本当に繊細でミステリーをシンプルかつ上品に仕上げるのが上手すぎる。観客がどう予測していくかとかも完璧に踏まえた上で物語を構築していると思う。天才か、おまいは!頭良すぎるのか、おまいは!

ラストカットも印象的で、そら簡単に抜け出せませんわ。一生ハマったまんまだよ君達、って

それでもちょっとセピデーにイライラしまくってしまったので減点!どんなに美人でも全部許せるわけじゃないんですね、知りませんでした。ファルハディ、マジでもう目が離せないです
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