彼女が消えた浜辺の作品情報・感想・評価

「彼女が消えた浜辺」に投稿された感想・評価

紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2019.1.19 BS

室内でのカッティングインアクションがほとんど小津で驚く。子どもの表情、示唆的なラストショットも良い。「永遠の最悪より 最悪の最後を」
mrskukh

mrskukhの感想・評価

3.7
イラン映画は初かも。

サスペンス?ミステリー?と思い鑑賞しましたが、女性の行方不明が起こってからの人間の本質が見えるというか。

余計な事を言う人
この場から逃げてしまいたくなる人間
この状況で名誉を気にする人間
責任転嫁の擦り合い
嘘・口裏合わせ

人種に関係なく起こりうる日常
megさん

megさんの感想・評価

3.4
大人のそれぞれの言動が興味深く真剣に見入った。人によって危機が起こった時の反応は全く違うこと、他人のことを思うとはどういうことか、嘘はだめだな やっぱり。
大人が子どもに口裏合わせをするところや セピデについては違和感が強い。 それも私の個性なんだろうな。
細かいところを指摘すればミスを犯した人もいます。

でも全ては善意から行ったことが発端。

ここまで拗れなくても似たような事は誰にでも起きていると思う。
それ故にこの映画で描かれていることは残酷で無慈悲です。

そしてそれぞれの登場人物に感情移入できる映画というのは稀有だと思えます。

イラン映画というのはあまり拝見したことがなくて、最初はちょっとその雰囲気に戸惑い気味でしたが中盤から後半にかけては画面に食い入るように集中して見れました。

非常に良い作品だったと思います。
nutaki

nutakiの感想・評価

4.5
ジャケットもタイトルも興味を引きつける。
この邦題でどうなるかが分かってしまう(浜辺で彼女が消えるって言ってるもん)のが少し残念だけど。
ただ、浜辺、がいい。海辺でも海岸でも海でもないの。
10年前のイラン映画。監督・脚本はアスガー・ファルハディ。
『ある過去の行方』で衝撃を受けた監督のそれ以前の作品をようやく。
イランという国が日本とは大分事情が違うという前提で観ても、心理描写は結構しっくりと来る。
正直、群像劇は苦手。
会話の応酬や複数の男女の絡みなど、面倒で途中で飽きてしまうことも多い。
でも今作は、2時間、全く飽きない。飽きるどころか、どうなるかどうなるか?と身を乗り出して観ていた。
最初は子供も入れて10人以上の人間、濃い顔のイラン人だし、女性はベールをしているしダボっとした服装だし、その関係も区別もつきにくい。
それを楽しい1日目の団欒で何となく分かるように会話が進んで行く。
その辺りは説明っぽいが、有難くもある。
踊ったりちょっと幼稚なゲームをしたり、陽気で仲が良い。
その後との対比としても大事なシーンだ。
家族以外の唯一の人間、エリ。
素朴で静かな美しい女性。
彼女が浜辺で消えるのは何故か?
消えるとは、どういうことか?
失踪か、事故か、まさか殺し⁈とまで思った。
それはさておき、それからのこの男女カップル・家族間の言動が実に面白い。
人間のエゴをむき出しにする。
自分のせいだと泣き叫び、お前のせいだとののしり、殴ったり慰めたり、帰りたいとか、それぞれの言い分と気持ちが交差してぶつかり合い、修羅場と化す。
エリを連れて来たセピデー。
ゴルシフテェ・ファラハニーが演じた。あれ、どっかで観た…と思ったら、『パターソン』の妻役。変な模様のカーテンの作者だわ。
美しいし、悲し気な表情がまた色っぽくさえ感じる。
イラン女性がベールをしているのは分かるが、あのまま海に飛び込んで、頭が重くならないのかあ?などと思ってしまった。
死にかけてもベールが大事なのね。
このセピデーがやっかいなお節介おばさん。でも悪い人じゃない。
アーマドはなかなかのイケメンでエリとはお似合い。
元妻の言葉「最悪の〜云々」が心に引っかかる、最後まで。結構、キーワードになってるかも?
他の俳優も自然で良かった。

浜辺で凧を上げる、エリ。
どんどん高く、どんどん走って、気持ちも一緒に!
そのシーンが見事。
とんでもない方向に行くわけでもなく、奇をてらわず、それでいて衝撃的な展開。
その後を想像させる、余韻の残し方。
脚本が見事だ。
ラストシーンが抜群に良かった。
砂浜に捕らわれる、それは人生のようだ。
生きていく。生きていかなきゃならない。誰もが。
日常へ。
福之助

福之助の感想・評価

3.8
イラン映画です
ハッキリした顔立ちの美男美女が多くて好きな映画でした
3家族+若い女性での楽しい旅行のはずが、子供が海で溺れたり若い女性が消えたり、、、と、どんどん嫌~な雰囲気になりぎくしゃくして来るんです…見入ってしまう
イランのお国柄もチラホラありますが見やすい作品でしたよ
セピデー!!何してんの!!コレに尽きる…世話焼きも程々にしないとだね~
ラストの解釈など様々な意見がありそうですし楽しめました
海辺のバカンスに訪れた友達夫婦だちがバツイチの男性に女性を紹介しょうとするがその女性がいなくなるお話

「誰か電話してきても旅のことは内緒に」
mariko

marikoの感想・評価

3.0
セピデーに只々イラッとした。周りの人は巻き込まれて可愛そう。セピデー自身は良かれと思った言動で正義ぶってるけど…終始 彼女の言動は周りにとっては只々迷惑なだけじゃないかと思いました。空気を読めよって感じだし、彼女が責められるのは自業自得。

セピデーだけが全て悪いわけではないけど、私は半分以上は彼女のせいに感じました。
hachi

hachiの感想・評価

3.9
とにかくセピデーが愚かすぎる。
自分勝手、内緒にしてることが多すぎ。エリが帰りたいって言ってるのに無理やり引き止めてバッグも携帯も隠すとか頭おかしい。セピデーのせいで馬鹿な嘘を重ねて事態を悪化させていく。
エリの名誉のためにって、婚約者にもあんな嘘ついて、どれだけ人を不幸にするのか。エリのためじゃなくて自分の保身の為じゃないのか?
話が進むにつれセピデーが「本当は…」て言い出すたびに「はぁ?まだ何かあるの?」て、もういい加減にしろよって感じで腹立たしかった。人命の安否が心配される中で本当のことを言わずに嘘を重ねていくとか馬鹿としか言いようがない。
それと親族の中に全くの他人のエリ、そんな彼女をアーマドとくっつけようと周りがあんなあからさまにしてる感じも本当にエリが可哀想だった。あんなんされたら嫌やわ。
仲のいい親族の楽しい旅が地獄に変わる物語。
「彼女が消えた浜辺」をみた、

イランにおける、男女間の抑圧が、すごく目について、それはたぶん、この作品のなかの家族だけではなく、社会的なことだとおもう、セピデーは最後、男たちに屈する形で「ノー」と答える、それはなにも彼女だけのひとりよがりな問題というより、彼女がそうしようとした、社会が垣間見える、
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