彼女が消えた浜辺の作品情報・感想・評価

「彼女が消えた浜辺」に投稿された感想・評価

Mi

Miの感想・評価

3.6
アスガル・ファルハーディー監督作品。イランの中流家庭3組がビーチに来たらタイトル的な結果に真相を探る内に責任転嫁しだす大人達。途中で何の話だっけ?ってなった…イランの宗教観の違いも有るけど日本ではそうはならんだろー!てな毎度な感想。不快だけど好き。それにしても不貞行為が絶対に許されないとしても婚約破棄ぐらいスムーズにできんのかね〜、日本なんて浮気しまくりじゃないか。なんだかなぁ。
kitauuu

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4.1
エリが居なくなったという問題は次々に転嫁され変わっていき、
正義の行き着く先は、自分自身に罪が降りかからないということに

それをサバイバル的な話ではなくて、社会的立場とか人間関係で表現されてるのが凄いなと思った

最近、貧困か人生の尊さ的な映画が多い気がするからか、やっぱこういうのも映画よねって感じで面白かった

ファルハディの作品は共通して、
人間の問題は行動にあるのではなくて、問題自体の捉え方にあるっていうテーマが色濃い気がする
いやぁ
この監督さんは
人間の本質を抉り出すような
演出が上手いねぇ

途中で
あれ? 何が原因でみんな揉めてんだっけ?
って
考えちゃったよ

しかし
エリちゃんは
かわいい娘だったなぁ

って
不謹慎か
なぁ
さくら
JAM

JAMの感想・評価

3.3
失踪のナゾよりも、正直途中から異文化のコミュニティの描写に引き込まれていきました。
親族間の内輪でのやり取り、揉め方や価値観すべて興味深かった。
こりゃ〜面白い🤔
観てて体力が奪われる心理戦😨💦

子供がお世話なってる先生を誘って
皆で旅行なんて普通にありそう🤔

ワイワイ楽しんでる時に
子供が溺れて皆で救出したものの
1人の女性が行方不明.....
いきなり違う世界に
引きずり込まれたような感じ😨
不快感がすごかった💦
ざべす

ざべすの感想・評価

5.0
イラン産。
失踪映画でベスト3に入りそうなくらい心に残る!!

迷惑運転とかしちゃうハシャいでウェーイの2〜30代グループではあるが、我々の身近に起こりうる悲劇と、人間の意地汚さと弱さの露呈があますことなく詰まっていた。

頭に布を巻くイスラム女性🧕って奥ゆかしいイメージがあったけど、そんなベールは覆(くつがえ)った。

どんどん都合のいい方に考えて、責任転嫁して、ボンヤリさせて、よく分からないものをよく分からないまま貶める。
この一連の流れがすごくアルアルな自然で、元々グループの人数も多く、カメラもPOVみたいに揺れたりするので、このグループのモブになったように錯覚する作りだ。

あと未婚の子に海辺で3人の幼児を見てろは無謀だと何度言ったら!!!!
というか、子どもいても幼稚園の先生だとしても大人一人では無理だわ!!!
yukko

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3.9
うおーハラハラした!傑作やんけ!ミステリーやんけ!ってかアイツ死んで詫びろ(▼皿▼)💢

さすがはファルハディ監督!けったくそ悪いモン撮るな~(全力で褒めてます)
『別離』も『セールスマン』も『誰もがそれを知っている』もハラワタ煮えくり返ったけどw
今回もイライラしながらの鑑賞でしたわ。心持ってかれた証拠なので素晴らしい👏

まず子供!あんなに小さな子を海でひとりで遊ばせるかぁ!?考えらんない😨海ナメ過ぎ💢自然ナメ過ぎ💢
ムカッ腹立ち過ぎてめっちゃ独り言で罵倒したったわw
その後の人間模様が秀逸。出た!責任追及→責任逃れ→責任転嫁の常套手段!人間って汚え😱

良かれと思ってやったとしても、結果は最悪の事態に。
お節介はやめよう、無理強いはやめよう、自分の子供は目も手も離すな!!!!!

この監督は今の所ハズレ無し👍
追いかけよっ🐗💨
イラン映画、2作目。
監督アスガル・ファルハーディー。
まさか、先日観たばかりの「別離」と同じ人だったとは。
彼女がなぜ消えたのか、スリリングな雰囲気を演出している。
観終わった後、もう一度、半分まで観た。
1回目では、凧上げのシーンが長すぎて、飽きてしまったが、なぜ、長く撮影したかを、2回目で納得。
いろいろな場面が、いろいろ納得。
「別離」の時も同じ行動してしまいました(笑)
前回と同じで、嘘がキーワードのひとつだが、やはり今回も意味のある嘘でした。
今回も、俳優の演技が自然すぎて、ドキュメンタリーのようだった。
「別離」でもそう思ったが、イランという国の文化、歴史、習慣が垣間見れて、勉強になりました。
映画って、そういうところがいいですね。
これからも、いろいろな国の映画を観ていきたい。
lena

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3.5
またひたすらに、淡々と、そして重い、、、
別離ほどグサリとはこなかったけど、誰も悪くないけど、小さな嘘の積み重ねが不幸を招いてしまいましたっていうお話
HK

HKの感想・評価

3.9
『別離』などのアスガーファルハディ監督によるイラン映画。キャストはゴルシフテ・ファラハニ、タラネ・アリシュスティ、シャハブ・ホセイニ

大学の法学部で中流階級の元クラスメイト一行が、旅行を計画した家族の娘が通う幼稚園の先生も誘って、三日間の休暇のためにカスピ海へと向かう。ある日、幼稚園の先生に彼等の子供たちのお世話を任せていると、知らぬ間に彼女が失踪してしまう事件が発生する。彼らはどうなるのか。

アスガー・ファルハディ監督作品は見るのが初めてですが、すごい面白かったですね。映像で持っていくタイプの映画ではなく、ひたすら会話の切り返しによって彼等の表情をクローズアップにすることで心理描写を描くドラマツルギー重視の展開も、また面白いと思いましたね。

アスガー・ファルハディ監督の映像表現ですごい驚嘆したのが、幼稚園の先生であるエリが失踪するシークエンスですね。あそこでは凧揚げをしている所で凧のショットと彼女が楽しげに走り回る顔のクローズアップを連続して、そのままフェードアウトして、彼女が消える瞬間は見せない。

普通の監督だったら、ミスリードするために何か犯人的な存在の人間まで描いてしまったり、躓いて海に落ちてしまうような所もそのまま見せてしまう。しかしアスガーさんは、そこを敢えて見せずに、彼女が幸せそうに凧を揚げるショットのみでフェードアウトして消えるのがとても良かったですね。

こういう何か、人が連れ去られる描写で敢えて観客を不安にさせないような描写は山中貞雄とかにも通ずるような上品さを感じましたよ。あそこでドラマチックに表現しないのは本当に良かったですね。

そして、ここから彼女が消えたことによって彼らの本性とかがヒステリックながらも、すごいじめじめした厭らしさというのを発露してきます。

映画はそれこそ序盤はバカンスを楽しむために登場人物が皆楽しもうとしてそれこそアメリカのB級映画の序盤みたいな雰囲気が出てるんですが、いざ失踪事件が発生してから事態は急変します。

そこで、彼等が皆についていた嘘や隠し事、彼女の真相というのが徐々に判明していくごとに、責め合いが激化していく様子を淡々と映す所が良かったですね。特に、顔のクローズアップの切り返しを多用していて、すごい見ているこっちも臨場感があって不快感が増すような演出をしていて良かったですね。

悪意ではなくて、寧ろセピデーは善意で色々と嘘をついていたのに、それが映画が進むにつれて次第に悪化していく様子が良かったですね。シドニー・ルメット監督遺作の『その土曜日』に通じるような所がありましたよ。

会話のさりげない部分でしっかりと伏線を回収したり、映画の本質やテーマ性をさりげなく言ったりするのが良かったですね。「永遠の最悪より最悪の終わりの方が良い」というのが、何とも言えない皮肉。

結局エリの消失ばかりを気に掛けて、彼女の婚約者ですら自分の保身に周ったりするなど誰も彼女の事を本気で考えていない所が人間臭くて良かったですね。そこには、イスラーム教の男尊女卑観念も彼等の人格に深く根付いてしまっているからだと思います。

ある意味、イラン映画だからこそ、出来たこのじめっとした嫌な雰囲気は本当にたまらなかったですね。映画として画面の外で見る分には良いですが、中に入ったら発狂しそうですわ。

いずれにしても見れて良かったと思います。アスガー・ファルハディ監督作品をもっと見て行きたいですね。
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