ジャケ写のエリが凧をあげるシーン。
この時のやけに明るい笑顔が気になって忘れられない。
務める保育園の母親セピデーから、その家族や兄弟たちとのバカンスに誘われた保育士のエリ。
気のおけない仲間たちは久しぶりの再会に悪ノリもエスカレートし、初対面のエリはちょっと居心地が悪い。
やかましい雰囲気に少し面倒くささを感じていた頃、あるシーンをきっかけに緊張と不安の波にのみ込まれる。
もうそこからは息苦しく、もがけばもがくほど深みにはまっていく。
それぞれが自分の潔白を主張し合い、落とし所を付けたかと思った瞬間に判明する新事実にもう誰も救われない気持ちになる。