Deconstructing Woody
ウディ・アレンのウディ・アレンによる、ウディ・アレンの為の映画。
この映画の主人公のハリーは、言わずもがな、ウディ・アレン本人の投影。
全体的にふざけ通したコメディ映画なのだが、かなり虚しい映画だと思う。「僕の人生には僕の作った小説(=映画)しかない」という結論に至ってしまうのが悲しいな…
ベルイマンの『野いちご』やフェリーニの『8 1/2』のオマージュ(?)がいかにもウディ・アレンらしい。
ウディ・アレンのキャリアの中で、一つの終着点とも言える、どこか哀愁漂う映画。