NICEさんの映画レビュー・感想・評価

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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

圧巻VFXジェットコースタームービー

『ドクター・ストレンジ』『ワンダ・ヴィジョン』その他諸々の続編という難しい立ち位置で、さらにマルチバースという複雑な設定を用いていながらも、ここまで王道で楽しい
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

ポール・トーマス・アンダーソンが青春を描くとこうなる。

10代の頃から活動的だったPTAだからこそ撮ることができた映画だと思う。

世界は慌ただしく確かなものなど殆ど無いが2人の"愛"だけは確かであ
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フーリガン(2005年製作の映画)

3.7

Stop Saying Soccer!It's Football!

フーリガンを題材にした映画。内容は想像以上に王道の不良モノ。
「アメリカのエリートがイギリスの不良に成る」というストーリーがなかな
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狼男アメリカン(1981年製作の映画)

3.8

エドガー・ライトもオールタイムベストに挙げているカルト映画🐺

「全く救いようのない不条理な悲劇」をここまで楽しい映画にできるジョン・ランディス監督のセンスが凄い。独特のシュールさとユルさがツボ。
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ボギー!俺も男だ(1972年製作の映画)

3.6

ウディ・アレン&ダイアン・キートン初の共演作。後のウディ・アレン監督作品の原点ともいえる映画。

『カサブランカ』をオマージュした映画だが、それに関係なく素晴らしい内容の映画なので、(良い意味で)『カ
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

あまり期待していなかったが、想像以上に良い映画だった👻

王道のワクワクと家族愛&ノスタルジー。今作だけでも充分楽しめ、前作を観ている人はもっと楽しめる、続編の御手本のような作品。

もはや『トップガ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

ハリウッドが忘れていた「王道」の面白さ🔥

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』同様、80sの脳筋映画を現代の技術で再現するとめちゃくちゃ面白いということを教えてくれる作品。

前作から35年以上経
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特攻大作戦(1967年製作の映画)

4.0

The Dirty Dozen=汚い12人

『イングロリアス・バスターズ』や『スーサイド・スクワッド』の直接の元ネタ。

ストーリーに関しては至って王道なのだが、正義(=アメリカ)が悪(=ナチ)を倒
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地球は女で回ってる(1997年製作の映画)

3.8

Deconstructing Woody

ウディ・アレンのウディ・アレンによる、ウディ・アレンの為の映画。
この映画の主人公のハリーは、言わずもがな、ウディ・アレン本人の投影。

全体的にふざけ通し
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

4.2

「見えない」恐怖と「音」の恐怖😰

水圧で船が軋む音、魚雷の音、探知機の音,etc…全編とにかく、音が怖い。

とにかく怖い音響に加え、鑑賞者もまるで乗船しているかのような気にさせるカメラワーク& 敵
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

デヴィッド・フィンチャー監督作品で一番過小評価されている映画。

『セブン』や『ファイト・クラブ』での「衝撃の展開・どんでん返し」で有名になってしまったデヴィッド・フィンチャーが「サスペンスは結末より
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

3.7

「パレードへようこそ」という邦題だが、原題はParade(パレード)ではなくてPride(プライド)

同性愛者と炭鉱労働者が手を組んで活動をした実話を描いた作品。
地味ながら良い味の英国俳優たちの演
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ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

3.9

"I'm not an artist."

ウディ・アレン監督らしい、アート&アーティストへの愛と嘲笑が詰まった作品。
若い頃ならウディ・アレン本人が演じてそうな主人公をジョン・キューザックが見事に好
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

3.8

"愛に溺れたらアーティストはお終いさ"

ウディ・アレンの映画でも個人的にかなり好きな作品。ドキュメンタリー風のストーリーテリングが珍妙。

主人公のことはイマイチ好きにはなれないし、共感もできないの
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ラリー・フリント(1996年製作の映画)

4.0

The Pervert is Back‼️

ミロス・フォアマン監督らしい、自由と下衆な人間愛を描いた映画。

自由とモラルの激しい対立。自称「自由の国」アメリカの抱えるジレンマを写し出した作品🇺🇸
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.7

MCUフェーズ4で今作が一番面白い説🐉

最近の超大作では珍しく、ひとつひとつのアクションシーンが細かな所まで見易い。
CGで派手な所はしっかり派手で、中華アクションとハリウッド流が上手くブレンドされ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

🚘車・金属=冷たい(性)暴力性。

最初の事故のシーン➡︎親父からアレクシアへの暴力➡︎頭のプレート➡︎アレクシアの開花した暴力性。
リアルカーセックスのシーン➡︎強姦(?)➡︎金属ベイビー➡︎アレク
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泥棒成金(1954年製作の映画)

3.6

ヒッチコック監督作品の中でも、かなりビジュアルに凝っている作品。

グレース・ケリー& イーディス・ヘッドの名コンビが贈るファッションショーとしてだけでも楽しめる映画。

花火の見えるホテル部屋のシー
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モンスター(2003年製作の映画)

3.8

何かの加害者も常に何かの被害者。
あまりにも悲しい映画…😢

『モンスター』というタイトルとは裏腹に、連続殺人犯の主人公をしっかり1人の人間として描いている。

恋人との関係をメインに、かなりウェット
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.5

フィルムノワールの退廃的な世界観を、さらに悪夢的・幻想的にアップデートさせたギレルモ・デル・トロ監督には感服👏

美しくも不気味な美術と、それを舐め回すようなカメラワークがお洒落。

登場人物の(ほぼ
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.0

完璧な映画👍

レイ・チャールズの音楽と合わさるファーストカット&ラストカットがもう完璧。

シドニー・ポワチエ演じる主人公が南部の酷い黒人差別に直面するのだが、主人公には常に折れない自信と余裕がある
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

NO MORE LIES🦇

3時間近くの尺だがそれでもギリギリなくらい濃密な内容。どこか『セブン』『L.A.コンフィデンシャル』辺りの90sクライム・サスペンスを彷彿とさせるストーリー。

『ジョー
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

神との出会い&そして別れ。

裸=純粋=真理=神聖

身分や性別に関係なく分け隔てなく平等に接する(抱く)青年=神(キリストの代わりとなり得るもの)
反・資本主義のメタファー(?)

既存の社会&カ
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ヘウォンの恋愛日記(2013年製作の映画)

3.7

邦題よりも、原題『誰の娘でもないへウォン』の方がしっくりくる。

内容といい、演出といい、いかにもホン・サンス監督らしい作品。
緩さと閉塞感の、相反するようにも思える要素の両立が凄まじい。

「同年代
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.6

(実質)一人でビートルズと張り合った男、ことブライアン・ウィルソンの伝記映画。

ブライアン・ウィルソンが病んでいた時期に焦点を当てている映画なので、なかなか重たかった。

それぞれ違う年代を演じたポ
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

4.0

ずぶ濡れボーイズの冒険。

ルーツミュージック、『サリヴァンの旅』譲りのスラップスティックコメディ、ホメロスのオデュッセイア。
コーエン兄弟の持つ懐古趣味というか、古いもの好きな感性が前面に出ている映
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.7

どこか2000年代らしさを感じさせる王道のヒューマンドラマ。純粋に良い映画🚌

全員の見た目も個性も違い過ぎて、最初はとても家族のようには見えなかったが、だんだん本物の家族のように見えてくるから不思議
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.1

ウディ・アレン監督作品の中でも屈指のクオリティ。「シリアスなウディ・アレン」の最高傑作だと思う👍

モラル的には終わっているんだけど、どうしても最低の主人公を応援してしまうから怖い…
映画だからこその
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.8

"I will kill you!"🪰

『ゴースト/ニューヨークの幻』の幽霊がハエになったバージョン。

『バーフバリ』の監督なだけあってエンタメ性が抜群で純粋に面白い。ハエになる前の30分くらいも
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ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)

4.0

デヴィッド・リーン監督による隠れた名作コメディ。

脚本、演出、演技、どれをも一級品。
どこか「家族の繋がり」を嘲笑うかのようなブラックな内容なのだが、暗い映画にはならず、ホッコリする仕上がりになって
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ハードエイト(1996年製作の映画)

3.8

ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編デビュー作。この時点でもうすでに撮り方が上手くて上品。

ストーリーに動きが少なく、若干退屈ではあるものの、観終わったときに「良い映画を観た」という気分にさせて
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ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

4.0

グッド・キッド、マッド・シティー

変わったことはしないストレートな社会派の映画だが、同時に青春映画としての楽しさもある作品。非常に上手に作られた完璧な映画だと思う。

NYの『ドゥ・ザ・ライト・シン
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裸の島(1960年製作の映画)

4.4

それが美しいとか醜いとかは特に提示せず、枯れた島で"ただ生きている"人間を写した映画。

セリフを全て排除して、登場人物の表情や映像で全てを語らせる徹底ぶり。テーマは割とありがちなものだが、撮り方が上
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.5

ソフィア・コッポラらしい映画。
ファースト・カットからこの映画がどんな映画なのか教えてくれる🚗

ドキュメンタリーのようなタッチに乾いたユーモアを添えて、スターの裏側と虚無を描いた映画という点で『ロス
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

ミサンドリーの暴走か正義の使者か?

回想を使ったり時系列を弄らずにこの物語を描いたのが見事。脚本賞を獲りまくったのも納得👏 テーマやメッセージ性が大事な映画だが、それ抜きでも単純に面白い映画だった。
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーバース・実写版🕷

何だかファンの二次創作を本気で映画化したかのような作品だった。
サム・ライミ版&アメイジング版にとっては本当に救済のような映画。

最初の『アベンジャーズ』で、違う映画の
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