まさなつ

1000日のアンのまさなつのレビュー・感想・評価

1000日のアン(1969年製作の映画)
3.9
TSUTAYA発掘良品より。

16世紀イギリス史のお勉強。イングランド王妃アン・ブーリンの波乱の1000日。

上映時間2時間半と少し長いですが、重厚な歴史ドラマです。イングランド王室の愛憎入り混じった劇で、見応え十分です。

いや〜ドロドロだぁ〜。まあ、国王のワガママと、それに振り回される女達の闘いと家臣たちの悲喜こもごもなんだけど、なんだかなぁ〜という気もする。でも、権力者なんてこんなもんか。いろいろあって面白いんですけど^_^

この時代のイングランドって結構ドラマチックなんでよく映画化されますね。「ブーリン家の姉妹」はまさに今作と重なります。これもドロドロで面白かった。この映画にも出てくるトーマス・モアをメインに描いた「わが命つきるとも」というアカデミー作品賞受賞作も見応えありました。アンの娘は言わずとしれたエリザベス1世ですから、ケイト・ブランシェットの「エリザベス」2作が、この映画の後に続きます。それらを合わせて観ると、壮大な大河ドラマが完成します。

アンを演じるのはジュヌヴィエーヴ・ビジョルド。「まぼろしの市街戦」というユニークな映画がありました。可愛い童顔ですが、徐々に貫録を見せます。ヘンリー8世はリチャード・バートン。傲慢で残酷な王を威厳たっぷりに演じます。当時の伴侶エリザベス・テーラーがアン役をやりたかったそうです。
豪華な衣装や内装を観るだけでも楽しめます。
まさなつ

まさなつ