鉢尾

青い春の鉢尾のネタバレレビュー・内容・結末

青い春(2001年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

雪男も木村もダメな子だけど、学校生活が残り少ないって気づいてるよね。そして二人がいなくなって九條も気づく。

だけど青木だけガキっぽい...これから俺らの時代だぜ!みたいな。
そんなガキっぽい青木に呆れ、シカトして勉強し始める九條。
九條からしたら番長なんてどうでもいいんです。サッカーだって青木に褒めらるの嬉しかったからってだけだろうし。

学校生活のタイムリミットに気づかない青木は、番長の座を奪うように暴れまくる。
でも九條に構ってもらえない。
どうしたらいいんだろう。

で九條に出来ないことしちゃうわけです。

九條のこと好きすぎるでしょ...
青木だって九條しか友達いなさそうじゃん。
大好きなんだよクソ野郎って、学校じゃなくて九條でしょ?

ハチャメチャな学校だけど、この映画って進路に悩む少年とかすれ違う友情とか、結構身近なことで凄く刺さった。

男同士の関係って繊細だから大変だ。

最後、今まで青木が自分を連れ出してくれていた奴ってことに九條が気づく。
でも手遅れ。
「九條、俺も連れてってくれよ」

連れ出していたのは青木だったのに。

九條って受動的だけど、カリスマだからずるい奴。かっこいいし...しかも無欲。怖いものは何を欲しいか分かってる奴。

無気力感は松田龍平ぴったりだけど、10代で俳優で圧倒的に闇な松田龍平がすごい。
窪塚洋介と並ぶキワモノ感
鉢尾

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