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青い春のDAのネタバレレビュー・内容・結末

青い春(2001年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

青い春の終わり

いろんな役者がまだ若手で、それこそ文字通り"青い"演技がこそばゆく「皆下手だなぁ」などと思いながら観ていたが、松田龍平をはじめ新井浩文、高岡蒼佑など、黙って立っている、ただそれだけで語れてしまう存在感にやられてしまった。ズルくてカッコよくて、強い。

(松本大洋の漫画が原作だということを知らずに観たので、原作を知っているとまた違うのかもしれないが)
青春のせいで失われる九條と青木の関係性。ラストでの、どっちが上とか下とか関係なかったのに、ただ友達だったのに、俺のことを最初に"連れてって"くれたのだって青木だったのに。という描写に松本大洋を感じて良い。
また雪男が連行される時に逮捕されるのを嫌がっているというより「来年受験なんだ」「卒業するんだ」と"学校という社会"から引き離されることを嫌がっているのがとても印象的だった。始終クールな雪男が喚き散らして抵抗するそのギャップ、高岡蒼佑の演技も光っていた。

それぞれがそれぞれの方法で青を終わらせた。そんな映画
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