OSHO

狼たちの午後のOSHOのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.2
名画座(早稲田松竹)で『タクシードライバー』の併映。
私は『タクシードライバー』メインだったし、何の情報のないまま鑑賞。
ただ、私は『狼たちの午後』の方が好きかも…

途中から笑い声があちこちから聞こえてきて、コメディだとわかってきたし…映画館で観られて良かった映画でした。

間抜けすぎる2人組(冒頭は3人組)の銀行強盗の物語。
犯人側だけでなく、警察側も間抜けだと思っていたけど、さすがのアメリカでも人質の人命第一だし、当面は犯人の言いなりになるしかないということなのでしょう。
マスコミやギャラリーも見守るなか、犯人を容易に殺す訳にもいかないし…

間抜けすぎる銀行強盗。行員たちもすぐに犯人が間抜けだと見抜いて人質となってもリラックスしているし、銀行強盗なのに緊張感がほとんどない映画。それも私は面白かった。

主犯の男(アル・パチーノ)がゲイだとわかったところで、1975年当時のアメリカ人の観客たちは爆笑だったと想像するけど、現代の日本の観客は爆笑することもなく、1975年当時からLGBTQを扱った映画なんだと感心して観ている様子だったから、個人的にはそこもツボでした。

この間抜けすぎる犯人の銀行強盗の話し実話ベースだったというのも面白い。

日本の『遊びの時間は終らない』(映画版:本木雅弘、TV版:小西博之主演)を思い出したけど、犯人がもっともっと間抜け、そして、その間抜けな犯人役をアル・パチーノが演じているのも面白い。

コメディ映画だし、面白い箇所をどれだけ見つけられるかという映画、
十分に楽しませていただきました。
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