ルッキオ

さらば映画の友よ インディアンサマーのルッキオのレビュー・感想・評価

4.1
原田監督作品ってソフト化されてないものが多いんだけど、(映画館のシーンでホンモノの作品が流れるので)版権処理が面倒臭そうなこのデビュー作がなぜかHD化されててビックリ。
フィルムの保存状態が良くないシーンもあるけど、時折キズの入る画面が逆に味わい深い。
1979年当時の邦画にしては独特の色味を持った映像美。
興行収入のことなんか考えてない好き放題やってるデビュー作でした。

映画に憑りつかれた男を川谷拓三が演じるんだから、そりゃ説得力が半端ない。
好きなもののためなら見境がなくなる狂気の男。川谷さんにピッタリです。

浅野温子が超絶カワイかった。
彼女に「昼間っから映画館行くの?もったいな~い」とか言われてドキっとしない映画通はいないだろう。

好きなことだけやってたら破綻しなかった人生が親友の存在によって狂わされる。
「やっかいなもんですよ、親友なんてものは」
室田日出男さんが言うセリフが重かった。
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