たか

スパイダーマン3のたかのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
5.0
 素晴らしい作品だった。ストーリーはシンプルでありながら、様々なバランスがしっかり取れていた。決して飽きる事なく、常に期待感を持って見る事ができた。アクションも迫力あるし、ニューヨークの風景もこれまた良い。それに増して、教訓と言うか、かなり情緒的にも得るものがあった。
★自分より妻を大事に...これができないと結婚なんてできないそうだ。常に心得ている事だけど、きっと彼女の感情を都合よく予想して、自分主体で動く事も結構あるかも。と、自分に置き換えて考えてしまった。
★復讐を望まない...ピーター(スパイダーマン)の伯母のセリフ。復讐心は、自分をも変えてしまう恐ろしいもの。これは断ち切らなくてはならない。そうなんだよね。敵討ちが美学とされていた武士の時代と、相対するが、私も復讐心は持たないようにしよう。
★友情...昨日の敵は今日の同志。実は、ハリーがピーター(スパイダーマン)を助けに来た時に、涙が止まらなくなった。彼もいい奴だったんだ。真面目な故に、父親の影響力を強く受けてしまったんだな。
★許す...復讐心と相対するもの。なんと心地よい言葉なんだろう。でも自分にそれができてる?またまた考えさせられる。
★殺人者...この言葉だけで、彼を否定してはならないのかも。全てには理由はある。でも理由に関わらず許せない事だと世論は言う。難しい問題だ。結局彼はどこへ行ったのだろう。力を得て、人間の心を取り戻したのだから、どこかの街で、スパイダーマンのような活躍をするのだと思う。
 作品を観て、悪事を行う者にも、何か理由や原因がある、つまり他責でもあり、被害者でもあると感じはした。でも人間には、正しい選択を心掛ける責任もある。ただ、誰かが間違った選択をした時に、それを許す事によって、彼を正しい選択ができる人間へと導くのかもしれない。
たか

たか