Aika

ハロー・ドーリー!のAikaのレビュー・感想・評価

ハロー・ドーリー!(1969年製作の映画)
4.3
とうとう数時間後、世界中のミュージカルファンが血湧き肉躍るトニー賞が始まります!!

ということで、今年ミュージカルリバイバル作品賞にノミネートされた今作のレビューを。
映画版は、主演バーブラ・ストライサンド、監督ジーン・ケリーとミュージカルファンにはこれだけでたまらない。

69年の作品がなぜ今再舞台化され人気を博したのか。
それは時代を越える楽曲の素晴らしさ、主演にベット・ミドラーを迎えたことに加え、ヒロインドーリーのキャラクターにもあるのかなと思います。

事業を成功させ顔も広い未亡人のドーリー。
そんな彼女が恋するホーレスは、ガサツでお世辞にもかっこいいとは言えない。
でもストーリーが進んで行くと徐々に、彼はドーリーにとても似合った男性だと気づく。
ドリーは始めから彼と自身の相性の良さと彼の隠された魅力を見抜き、感情に流されず着々と彼を射止めた。
自立心を持ち恋愛と仕事共に自分のペースで両立させる生き方は、現代女性から見ても憧れるし、リバイバルしてもウケたのかなと思いました。

そんなドーリーの生き様を彩る楽曲も全て素晴らしい。
タイトル曲、ルーイ・アームストロングとバーブラが歌う「Hello, Dolly!」は、当時大人気だったビートルズを抑えヒットチャート一位となった曲。
ゴールドのドレスを身にまとい、馴染みの店で自身について歌われた曲を誇らしげに歌い上げる。
ケリー監督含め、どんな話し合いが持たれこのシーンが出来上がったのか、想像するだけで興奮してしまう。

古き良き時代のNYで、ジーンケリー節を感じさせる躍動感あるダンスを堪能しながら、バーブラの歌に酔いしれる。
ミュージカルシーンはとにかく豪華!楽しい!明るい!なミュージカル全盛期の作品らしさを存分に楽しめます。
観終わったらあと、あ〜ミュージカル好きでよかった!と思えること間違えなしです♡


ということで、うちはWOWOW契約してないので、加入してる友達のところにお邪魔してトニー賞観てきます。
去年の「Hamilton」一色からかなり混戦となりそうな今年。
「LaLa Land」と同じく、Benj PasekとJustin Paulが楽曲を作った「Dear Evan Hansen」が私はお気に入りで、ここ最近はサントラ聞きっぱなしです。
なのでぜひミュージカル作品賞を取ってほしいけどどうなるかなぁ。

137/2017
Aika

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