「暗黒街の顔役」のリメイク作。久しぶりにまた観てみました。イタリア系のアル・パチーノがキューバ人に段々と見えて来る不思議な映画。それだけアル・パチーノの演技力が凄すぎるという事なのか。
キューバ移民のトニー・モンタナが暗黒街で成り上がる様はふーんて感じであまり面白くはないのですが、人の不幸は蜜の味で頂点を取った後に猜疑心や慢心からどん底へと転げ落ちて行く様が面白い。ある登場人物の台詞「成り上がりのチンピラめ」がこの映画の全てを表していると思う。
ラストは狂気に満ちたトニー・モンタナのド派手な散り際。一瞬の輝きを見せ一瞬で消えていく、花火のような男の散り際に興奮した映画でした。
