検非違使

アンドレイ・ルブリョフ 動乱そして沈黙(第一部) 試練そして復活(第二部)の検非違使のレビュー・感想・評価

3.5
「死ぬまでに観たい映画1001本」717+155本目

15世紀のロシアの話は、新鮮だな。

まさにヨーロッパの辺境という感じ。

顔立ちがモンゴルっぽいタタール人が出てくるが、この時代のタタール人はトルコ系の民族だったのではないか。まあ混血も進んでいたようではあるが。

<備忘>
 「タタール」という語はいくつかの違った意味を持つ使い方がされるので注意すること。中国でモンゴル人の一部である韃靼を指す言葉にあてられたタタールと、ロシアでモンゴル人一般を意味するタタール、同じくロシアでトルコ系のタタール人を指す場合の3つの違いがある。
トルコ系民族としてのタタール人 
ところが、もう一つ、タタール人というトルコ系民族が存在するので注意を要する。彼らは、もともとはトルコ系の遊牧民ブルガール人の一部であったが、商業活動を通じてイスラーム教徒となった。モンゴルの征服を受けてからはキプチャク=ハン国に服属していたが、やがてカザンを中心に自治を認められてカザン=ハン国を形成すると、彼らは征服者モンゴル人の一部族の名前であったタタールを自称するようになる。タタール人は周辺に広がって行き、カザン=ハン国やクリム=ハン国はタタール人の国家であったが、ロシアのイヴァン4世(雷帝)以来、次々とロシアに征服され、ロシア化が進められた。
検非違使

検非違使