よーだ育休中

レジェンド/光と闇の伝説のよーだ育休中のレビュー・感想・評価

レジェンド/光と闇の伝説(1985年製作の映画)
2.0
呪われた姫君(Mia Sara)を救うため、森に住む青年Jack(Tom Cruise)は、エルフや妖精、ドワーフ達と共に闇の魔王の城へ殴り込む。

こってこてのファンタジー作品。人間と妖精がひっそりと同居していて、守護聖獣(ユニコーン)がいて。魔界(地続き)には魔王の城がある。幻想的な世界観を描き出そうとする事に対して力が入っている事はとてもよく伝わってきた。

(デザインは別にして)特殊メイクのクオリティが高い。牧歌的な人間界から陰鬱な魔界まで背景美術にも拘りを感じる。

雄のユニコーンが(ゴブリンに)倒されるシーンは強烈な色彩で西洋絵画のようだったし、姫が闇堕ちする舞踏のシーンは歌劇のようだった。

印象的な俳優陣も世界観にマッチしていた。
エルフのGumpを演じたDavid Bennentは目力が物凄く、主演の若きTom Cruiseの端正な顔立ちと、終始ポワーっとした表情と、ハイトーンボイスがいい感じに浮世離れしていて(この作品だから)いい味を出していた。


世界観に力を入れすぎた結果というかツケというか、プロットはぐちゃぐちゃでした。やりたい事に対して尺が足りてない感が否めない。カット毎のインパクトを求めて繋ぎは雑。起伏がないのに置いてけぼりを喰らう場面展開は眠気を誘う…。


清楚を売りにしているくせにJackの忠言に耳をかさず《世界の禁忌=ユニコーンに触れる》を侵すトンデモ王女さま。
特技は'クイズ"と"騙し討ち"。可愛い子が大好きな面食いJackがくっついてしまっていたけど、多分世界一お花畑なカップルなんだと思う。