迫力あるし、疾走感あるし、演技も撮影もアナログの体当たりだから、面白くなくはないんだけど、「どこか釈然としないもの」を抱えたままライド・オン。
この刑務所長、そんなに悪いヤツか? ジョン・P・ライアンが演ってるから、そう見えるだけでは?
ジョリー・パパは一体何と闘っているの? 凶悪犯というより、ただの自己愛性パーソナリティ障害じゃん。要するに、ケンカ一番な構ってちゃん。こんなヤツ、ウチの会社にもいるわ。
本当はめちゃくちゃスピード出てるはずなのに、呑気に走っているように見えるという点では、『スピード2』の豪華客船みたい。
周り、雪だし、飛び降りた方が早くねーか?
以上4点がずっと引っかかったまま、最後まで感情移入できずに終わってしまいました。「何となく暴走してるだけ機関車」。
そんなことより、前半に出てくる青パンツのボクサー、見覚えのある胸の刺青。トレホじゃねーか! 調べてみたら、デビュー作だったわ。