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恋に焦がれてのmihoのレビュー・感想・評価

恋に焦がれて(1992年製作の映画)
3.8
恋に落ちた厳格なカトリックの高校生シェリルと街の不良少年リック、シェリルをストーカーの一歩手前レベルの憧れ100%で見守る少女アリスのお話なんだけど、主にリックのキャラクターにいまいち芯通ってなくてふわっとしてるから、なんでそうなっちゃうかな?とか思ってしまうシーンもあったけど、お互いがお互いを必要としている恋だった。そしてこの物語でアリスが憧れ拘り守り続けたいと思っていた彼らの関係は愛なのか?恋なのか?の結論は最後のシーンで独断しました。まあシェリルの言葉の通りその先何があるか分からないのだけど。

ママ友でカードゲームしながら窓の外の若者たち見てあんなこともあったわねってシーン、ああなりたくないなと少し切なく思ってしまった。こうやって愛が色褪せている現実を認識するんだなあと思うと辛い。あと、自分の子を信じないのに外部から我が子を守るため?なら、子の前であろうとも他人に容赦ないあの父親はやだったなあ。

でも私はこの映画、男と女の考え方の違いとか如実に出てるなと思ってそこが加点だった。リックとシェリルの会話然り、アリスの父と母の会話然り。私は女だからさ、シェリルの気持ちとかもすごくよく分かるわけ。面白かった。やっぱり男と女はベースの考え方が違って、さらにその上に個人の思考が重なったらもういつ何時も意気投合!なんて人たちはいないわけですり合わせて歩み寄ってはじめて歯車あってくるんだよなという改めての悟りがある。
この感じを思い出すためにまた観たいと思ったので星。いろんな部分でとても現実突きつけてくるタイプの映画だったな。

・ジュリエットルイス、これはそんなに可愛くなかったなあなぜか。金髪に黒眉毛、赤リップのメイクかな。洋服は可愛かったなあ。
・英語のタイトルthat nightはthatで特定しているにも関わらずnightありすぎてどのnightさしてるん?となる。hey nowが2人の会話に頻出していたからそっちのがしっくりくるの分かる。
・あとfilmarks上の話だけど、なんでジャケット日本のVHSの開きなんだろう笑
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