もやし

伝説巨神イデオン 発動篇のもやしのレビュー・感想・評価

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)
4.7
あの機動戦士ガンダムの富野監督の最高傑作と言われている劇場版2部作後編。

なんかもはや旧劇エヴァみたいになってるな… なんかどれも行き着く先はここなんかね。人類のリセットみたいな。
昔はこういうの嬉々として見てたけど、最近はこういうの思考停止なんじゃないかと思うようになった。



とりあえず無限エネルギーを備えたイデオンというロボットとそれに紐付けられた戦艦が孤立無援で戦い続ける話。

ガンダムシリーズの終盤の展開みたいな感じで戦いは激化し、ものすごい数の死人が出る。展開としては手に汗握るって感じで、前編の抽象的な感じよりだいぶわかりやすく面白くなってる。


イデオンの無限エネルギーは、良きことにはプラスに、悪きことには対抗手段として用いられるので、悪人が強い力を使えば使うほど、イデオンも同じ力を発揮するというすごい話の仕組みになっている。
結果当然のごとく破滅の道に進んでいく。


この作品の救いの呈示の仕方は唯一無二な感じはあるかなと思った。
単純に死とか無意識が救いっていうんじゃなくて、ちゃんと未来に繋がるようになってる。そこに関してはとても素晴らしいのかなと。

でもとりあえず長い人生生きて物事を素直に見れなくなった大人は悪、人は純粋であればあるほどいいってのはどうなのかなと。
年齢が上がるにつれて変わっていってしまう人の性みたいなものもちゃんと肯定してほしいなともちょっと思った次第であります。
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