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伝説巨神イデオン 発動篇のsithmaroのレビュー・感想・評価

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)
4.0
『接触篇』と同時上映された、イデオンの完結編。
こちらこそがメインディッシュであり、『接触篇』は所詮前菜にすぎない。
公開当時に春日部文化劇場にて鑑賞。

テレビシリーズは打ち切りで知りきれトンボの本作品であるが、劇場用作品として最後まで描ききってくれたことには感謝の念しかない。

そして今よりまだ緩かった当時ですら、地上波での放送は到底不可能なレベルの描写は、まさに「皆殺しの富野」の真骨頂と言ってもいい。
とにかく人が死ぬ、死ぬ、死ぬ。
女性であろうと、子供であろうと、容赦なく次々と死ぬ。

そこにドラマチックで格好いい死なんてありはしない。
ただただ凄惨で、慈悲もなく、止まることなき死の連鎖が延々と描かれる。

美化されることなき戦争。
戦争が遠い過去になりつつある現代の日本。
今だからこそ観てほしい作品。
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