ゾロ

捜索者のゾロのレビュー・感想・評価

捜索者(1956年製作の映画)
3.5

BS自動録画分鑑賞

1968年 テキサスが舞台
南北戦争に従軍していたイーサンが
弟の家に戻ってきたところから物語は始まる

外出時にコマンチ族に襲撃される
家は焼かれ、弟夫妻は殺されたうえ
姪の二人は拉致される
町の協力者との仲違いや降雪の影響もあり
追跡には、足掛け6年以上の年月を費やした
やっと再会出来た下の姪は、生きていく為
コマンチ族の慣習に染まっていた…


感想【表】
主人公イーサンの差別主義や独断が引っかかる
偏見や侮蔑、高圧な態度が目にあまり
一概に正義の味方とは言い難い
結局、ラストも1人になる…
虚しい西部の孤独な漢が少しだけ見せた優しさ
『家に帰ろう』 この為の映画なのかな


感想【裏】
かなり、穿った見方になるが整合性は如何に?
1968年やっとテキサスの弟の家に帰る
1965年に終結しているのに、何故三年?
コマンチ族の罠(牛のくだり)に詳しい
家が襲撃されるかも!何故焦らない?
コマンチ族の慣習や族制に詳しく、
追跡の手段を知っている
コマンチ族に顔見知り?因縁?
何故、姪は生かされた?
何故、交渉しようとした?(お互い)
何故、姪を撃とうとした?
何故、北軍と一触即発?

この多すぎる何故と違和感
イーサンの三年間を空想すると
予想外の物語が見えてくる…

【仮定】
イーサンは、ネイティブ・アメリカンを
蹂躙していたのでは無いだろうか?
それは、南北戦争集結後なのか?
もしかしたら軍を途中で抜けていたかも?
(戦争終結を知らない?)
そして、コマンチ族と因縁があり
弟家族が狙われることも知っていたか?
もしくは、囮にした?

彼は、内戦の為に戦っていたのではなく
最初からネイティブ・アメリカンを忌み嫌い
戦っていたのでは無いだろうか?

先入観からか?
 ジョン・ウェイン=正義
このフィルターを、外すと見える世界かも
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