このレビューはネタバレを含みます
料理のシーンがすごく綺麗。
この作品と同じように、実家に帰ればごちそうを振舞ってくれる母に会いたくなった。
これと言って大きな事件が起こるストーリーではないので平坦な映画になってしまいがちなのに、是枝監督の場合、カメラワークが繊細で工夫がある。
【映像】を観ているだけで話に引き込まれる。全体を通して飽きがこなかった。
「あーぁ、いっつもこうなんだよな。ちょっと間に合わないんだ…」
この言葉を聞いた時にとてもハッとした。
まるで自分へ忠告されているようで。
バタバタが過ぎ去った後の静けさや懐かしさが最後に残る。
それが自分の経験と重なってこの映画を体感した感覚になった。
表ではいい顔してる人の裏側をちゃんと写してるところが良かった。