キッチー

歩いても 歩いてものキッチーのレビュー・感想・評価

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
4.0
最近、駅まで歩いている時に気付くとこの映画のある曲が頭の中に流れています。まさかのタイトルでしたね(笑)

物語は長男の15回忌に集まった家族の話で、年取った両親、離れて暮らす姉一家と弟一家が、久々に再会する様子を描いています。ちょっとギクシャクしている感じも丁寧に描いていますが、本音と建前が見え隠れして面白かったです。

坂の上から見える海、坂道や階段を歩く家族...是枝監督らしい美しい映像でしたね。
どこにでもあるような風景だけど、なんかいいですよね。私も実家を思い出しました。

今作も演技の上手い役者さんが揃っていますが、やはり樹木希林さんには注目してしまいますね。「海街diary」や「あん」とはまた違った役でしたが、母として、女として素晴らしい演技でした。息子を亡くした母の無念が伝わってくるシーンとかレコードをいそいそと出してくるシーンとかいいんですね。料理のシーンも良かった~。とうもろこしの揚げ物とか食べてみたくなりました。

「いつもちょっと間に合わない」っていう言葉も親と子が根っ子の部分でつながっている感じがして、すごく良かったです。離れていてもつながっているんですね。

あと、あのお相撲さん...懐かしかったです(笑)
キッチー

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