シネフィルmonk

巴里祭のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

巴里祭(1932年製作の映画)
4.2
巴里祭の前日である7月13日、パリのアパルトマンの向かい同士に住むタクシー運転手のジャンと花売り娘のアンナがにわか雨をきっかけに心を通わせる。だが、思いがけない出来事によって彼らの仲は引き裂かれ......。『巴里の屋根の下』とほぼ同じスタッフらがパリの下町風景をセットで再現し、恋のすれ違いと人情をコメディタッチで描いたラブ・ストーリー。

原題は「7月14日」。この日を日本ではパリ祭の名で呼んでいるが、フランス共和国の建国を祝う日 (Fête nationale)が正式だそうですね。幼心に観たこの映画、ちょうどいまルネ・クレールの生誕120周年を記念し、同作と「リラの門」2作が4Kデジタル・リマスター版で東京で公開されており、関西でも来月早々上演ですが…待ちきれないので手持ちのフランス映画『パーフェクトコレクション』で再鑑賞しました。のちの『シェルブールの雨傘』にも影響を与えたロマンティックなストーリー。4K版でも鑑賞したいものです。
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