先週の上映以来、評判の高い映画『国宝』を観てきた。
歌舞伎の厳しい世界に身を置いた境遇のまったく異なる同世代の二人の悲喜こもごものドラマ。芸能の神が憑依したかのような吉沢亮、横浜流星の艶やかな女形と>>続きを読む
マノエル・ド・オリヴェイラ監督の没後10年記念「オリヴェイラ2025」企画で昨日、劇場鑑賞した。
フローベールの小説「ボヴァリー夫人」の舞台を母国の北ポルトガルの渓谷に置き換え、美人で男を惹きつけて>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前から観たいと願っていたが、ようやく劇場で実現した。教皇の死去に伴う後任を投票で選ぶ教皇選挙。現実のコンクラーベはすぐに決まったけれど、映画では何度も投票が行なわれ、その裏側で次々と明らかになるスキャ>>続きを読む
先行上映を観てきた。シリーズ第8作で、トム・クルーズの最終作とも伝わる今作品。
ロンドンのビッグベンら世界各地を背景に走り回るトム。アップの表情は還暦過ぎた年齢相応ながら、あの年でここまで頑張るのは>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2時間余り、無駄に過ごしてしまった。ネトフリ配信ドラマが面白いのが続いてたので、この作品観て興醒めした。映画館で観なくって良かった…
結局、なにが描きたかったのか?!
点数はマイナスをつけたいぐらい>>続きを読む
仕事や恋愛よりもポルシェを運転してレースに出ることで頭がいっぱいの美容師見習いの青年にジャン・ピエール・レオ。相手役にジャン・リュック・ゴダールの』でレオくんと共演経験のある女優カトリーヌ・イザベル・>>続きを読む
サッチモが当時、名の知れたジャズメンと楽団を組んでトランペットを吹いて歌い、ビリー・ホリデイがジャズ歌手として唯一映画出演した記念作。
1917年のニューオリンズが舞台。ブルースやジャズが下品な音楽>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
シックス・センスの監督さん作。本人かなと思ったらやっぱりちゃっかりとカメオ出演していたし、歌手役が誰かあとで調べたらシャマラン監督の娘さんだったんですね〜。
彼女が後半の鍵を握る主役の感じ。歌うシーン>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
名優ジーン・ハックマン追悼鑑賞にて、代表作の一作目と続編を朝から一気見しました📮。
フランスのマルセイユから米国に流れる麻薬ルートを追うカーチェイスアクション。
続編は前回取り逃した麻薬組織のボス>>続きを読む
また良い役者さんが逝った。
主演から脇役、悪役まで幅広い演技で異彩を放った〝ポパイ〟のニックネームの刑事役でお馴染みのジーン・ハックマン。
本格的に映画スターを志すようになったのは30歳過ぎてか>>続きを読む
前半、話の展開に惹き込まれ最後まで見終わった。でも、うーん、なんと言ってよいのかな…。あくまで相性、好みが合わないのかな。エンディングとか主役の人物像をも少し明確にして欲しかった。
「ロード・オブ・>>続きを読む
旧東ドイツの都市ライプチヒが舞台。巨大スーパーの在庫管理係として勤務し始めた不器用な青年と父親のような存在の同僚、そして勤務先の悩みを抱えた年上女性。派手さは無いけれど、統一後のドイツの巨大スーパーの>>続きを読む
U-NEXTでたまたま見つけたオンラインのフランス映画祭より。
世界を股に異なる人格で女性を騙し続けた男を追うドキュメントタッチの作品。息を吐くように女性に詐欺して、男から見ててもサイテー男。後半の>>続きを読む
年末年始に観た映画のひとつ。阪神淡路大震災の発生から30年の日に、たまたまデビット・リンチ監督の追悼投稿となりました🙏
アイオワ州に住むストレイトが病気で倒れた兄の暮らすウィスコンシン州の片田舎まで>>続きを読む
アメリカの小学校銃乱射事件で犠牲になった少女を忘れられない夫婦と、影になり寄り添う少女。これを12分の短編アニメーションで描いたアカデミー賞短編アニメーション賞受賞作。セリフがなくとも、心に響く作品で>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
巨匠クリント・イーストウッドが94歳にして手掛けた最新作で、日本では未公開。
前半に殺人事件が映し出され、被告人を裁くはずの陪審員が実は事件に深く関与し、次第に葛藤に追われていくというストーリー。年>>続きを読む
昨日、床屋さんへ顔剃りに行ったのをきっかけに久々の鑑賞📮です。
寡黙な理髪師が妻の不倫相手を脅迫したことから、思わぬ運命に翻弄されていくブラックなコメディ。カラー映像をわざわざモノクロに変換してたシ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
京都シネマの劇場最終上映で鑑賞📮です。
『アルフィー』や『殺しのドレス』、バットマンシリーズの執事役で大好きになったマイケル・ケインと、昔深夜の吹替で観て以来、今も忘れられない『ウィークエンド・ラブ』>>続きを読む
たぶん日本での劇場公開はなかったのかな? 女性から相手にされず、NYの大都会で孤独に暮らす中年男性の悲喜劇を描いたコメディ。
主人公はロンリー・ガイの日々を綴った本が売れ、一躍時の人となるが…。>>続きを読む
インディース映画ならではの撮影感、とそれ以上の満足感味わう。幕末からいきなり現代にタイムスリップした侍。面白いストーリーの上にちゃんと伏線が貼ってあり、後半「そうきたか」と納得の展開へ。
お値段以上>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
1940年代のロスが舞台。ラスベガスを興したバグジー・シーゲルが暗躍する時代を背景に、同じ相手と何度も結婚した夫婦の実話を、ニール・サイモンが脚色したコメディ作品。
結婚式を1週間後に控え、羽目を外>>続きを読む
劇作家ニール・サイモンの映画脚本作はDVDされていないものが多いが、これもそのひとつ。
妻と死別したばかりの作家のジェームズ・カーンと、夫と離婚した傷を負うマーシャ・メイソンの中年カップルの再婚を描>>続きを読む
理想の女性と結婚式をあげて意気揚々と新婚旅行に出かけたものの、旅先で別の女性に惚れ込んだなんとも罪作りな男が主人公。この主人公には共感する人はほぼないと思う。
同名原題でのちにベン・スティラー主演で>>続きを読む
オーソン・ウェルズの監督、主演ながら日本では未公開だった『黒魔術』をようやく観れた。
両親を斬首刑にされたジプシーの少年が成長してからカリオストロ伯爵と名乗り、復讐を仕掛けていくストーリー。デュマの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジャック・ドゥミの知られざる作品『都会のひと部屋』(UNE CHAMBRE EN VILLE、1982🇫🇷)をサブスクの配信で観た。
歌って踊る『ロシュフォールの恋人たち』や『シェルブールの雨傘』と>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
三谷幸喜の新作はやはりチェックしたくて劇場へ。現在を含む5人の夫、元夫たちにそれぞれ異なる表情を見せる謎のヒロインに長澤まさみ。
夫たち含めてたぶん宛書で俳優さんを選んだであろう三谷さんらしい脚本、>>続きを読む
アラン・ドロン追悼鑑賞にて。
ギャングの女に手を出して追われるイカサマ師のギャンブラーが身を隠した先は、いわくつきの富豪美女二人が住む豪邸だった。男も憧れる眉目秀麗のドロンが軽快な身のこなしでギャンブ>>続きを読む
ウディ自身は出演していないが、監督をまさしく投影したような冴えない中年作家が主人公。サン・セバスティアン国際映画祭を舞台に妻の浮気を疑いながら、魅力的な現地の美人医師と恋に落ちるコメディ。
深夜のパ>>続きを読む
『オッペンハイマー』を上映している劇場を探して、大阪の心斎橋で観賞📮です。3時間の長丁場に耐えられるように最後列のリクライニングシートを確保、登場人物が多いので迷いこみながら観賞を終えた感じ。もう一度>>続きを読む
アカデミー賞受賞作で評価も高い『関心領域』では、いまひとつナチス・ドイツかユダヤ人に対して行った残虐行為が私には伝わらなかったので、こちらをサブスクで観直すことにした。
ナチス・ドイツの高官がベルリ>>続きを読む
アウシュビッツ収容所の壁を隔てたすぐ隣で、ナチス党員の高官家族が何食わぬ顔で平和な日常生活を過ごす。最初、意図的に映像がなかったり、ところどころで不穏な音が流れたり、収容所で残酷な出来事が行われている>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
劇場で見逃し、どうしても観たかった作品。最近、配信でも観ることができるようになり、鑑賞📮です。
フランスでリュミエール兄弟が発明したシネマトグラフ。この映画草創期にゴーモン社の秘書から監督に転じて脚>>続きを読む
作家志望の男が他人の尾行を繰り返すうちに事件に巻き込まれていくストーリー。ノーラン監督といえば『TENETテネット』に代表されるように時間軸を交錯させた、少し難解さが特徴的。デビュー作でもやはり時系列>>続きを読む