三代目を襲名したアキラが、港湾関係のシマが三国人に支配され、進駐軍も食い物にしているので、追い出す。三国人と手を結んだり、話は「東京市街戦」よりよく出来ている。三国人のボスに宍戸錠。「日本最大」は大げさ。

★★

田岡一雄モデルのヤクザを小林旭が演じる日活任侠映画。同じ佐治乾が東映で脚本を描いた安藤昇✕工藤栄一の『日本暗黒史』シリーズと後の所謂東映実録やくざ映画の間を繋ぐような内容で興味深い。原爆から始まってナレーションなんかまんまである。松尾演出は低予算と内容に悪戦苦闘の様子で画面に隙間風が吹くが、やくざ映画史的に無視できない作品だと思う。美空ひばり役は梶芽衣子であった。

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