neroli

欲望という名の電車のneroliのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
3.8
★死ぬまでに観たい映画1001本
 
「ブルージャスミン」(ウディ・アレン監督)と大きな部分では似ているかも。 
主人公は『ヒステリー性格(演技性人格)』
つまり、男性をみると誘惑するような仕草をみせ、大げさで芝居じみた振る舞いが多い。
 
分不相応な派手な洋服やアクセサリーを身につけ、見栄っ張りで、人の注目を引いてもてはやされたい。
 
その為には嘘に嘘を重ねることも厭わない『空想虚言癖』がありました。
その為、人からの信頼を得ることはできません。
 
「欲望という名の電車」の最後、主人公のブランチは、精神病状態となり精神病院に連れて行かれますが、
 
「ジャスミンブルー」のジャスミンも独り言(独言)が多くなっていたし、
最後、あの後は、警察に職務質問され、同じようになっていたかもしれません…(汗)
 
主人公を演じたヴィヴィアンリーのセリフ『死の反対は欲望』『私は欲望を求める事で生きていた』が心に響きました。
 
昔の良かった時代の自分をなんとか保とうとすることで、精神状態を平穏に保とうとしていたことが伺われます。
 
 
「欲望という名の電車」は、1947年に戯曲から始まり、1951年に映画化、1998年にオペラ化と、日本でも色々な形であったのですね!!
 
一度演劇でも観てみたいです!
 
 
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